収録現場のノリでつくった商品が……
――前回のつば九郎直筆の「つばさく きじ!! キーホルダー」なんて最たる例ですよね。スケッチブックに描いた意味不明の「きじ」に僕が「なにコレ!?」ってツッコんだら、収録スタッフは爆笑。つば九郎も肩を震わせて笑っていて……その場で「グッズにしよう」って言いましたよね。
かさいー)販促グッズにしようかと考えましたが、思い切って商品にしました。1コ650円(税込)もするのにあっという間に注文が入って……。僕は収録中、2人が「グッズにしよう」と盛り上がっているとき、瞬時に簡単なデザインを起こし、メーカーさんに依頼をしました。
実際のグッズの写真は自分で差し込んで動画を完成させました。そのあと会社に相談し、なんとか商品化にこぎつけました。
――配信時、コメント欄を見ていたんですが、「これグッズになるんじゃ?」から「え、ほんとに売るの?」そして、最後には「うわー、これ絶対買う!」と視聴者が喜んでくれている。このライブ感こそ大事なんだなぁ、と痛感しました。
高値をつけると怒るつば九郎
かさいー)でも、つば九郎って実はあまり高い値段をつけると怒るんです。こっちの魂胆はしっかり見抜かれている……。だから収録現場で値段を変更することもままあるんです。だからつば九郎には値付けをチェックしてもらって、さらにデザインのブラッシュアップや直筆サインでどう付加価値をつけるかなどにも承諾を得ているんです。
――さすが「つば九郎による、つば九郎のためのテレビショッピング」。でも、ときに暴走して大変なこともありましたよね?
かさいー)以前、サンプルが無いのに収録した時はつば九郎から「さんぷるかさい」と呼ばれたり、さらには「替芯がなくなったらつば九郎店に直接貰いに行け!」と書いたものだから、後日、本当に「替芯ください」という人がけっこう来ました(笑)。
お客様の要望に本気で応える
――え~! 本当に来たんですか?
かさいー)念のために替芯を2束買ってきて、ワイシャツの胸ポケットに忍ばせていたので事なきを得ました。これはつば九郎と「やるなら本気でやろう」と打ち合わせていたからです。YouTubeでのECって2次元的だけど、3次元的な“リアル感”を出したかったこともあったんです。わざわざ「サンプルかさいさん?」って声かけてくれた人には「すでに持っているグッズはなんですか?」とか「今後やってほしい企画は?」などリサーチさせていただきました。
「プロ野球界のマスコットに安住していていいのか」
――去年、村上宗隆にグッズ売上を抜かれたつば九郎ですが、やっぱり人気はすごいですよね。
かさいー)個人的には球団、ひいてはプロ野球界のマスコットに安住していていいのかな、とも思います。実際、テレビに出ていたつば九郎に魅力を感じてファンになり、そこからスワローズの試合に来てくれるお客様も多いんです。それくらい影響力のあるマスコットって手前味噌ですが他にいないのでは、とも思います。
僕は娘が好きなせいで、ディズニーとかサンリオとかのキャラクターグッズも研究しているのですが、そんな巨頭たちの次につば九郎が来てもおかしくないのでは? 少なくとも日本の「ゆるキャラ界」からは抜けているのでは? と冗談抜きに思います(笑)。つば九郎を“未知の世界”に売り出すことも大事だと思います。
――正直、キャラ界の巨頭たちと肩を並べてしまうと、僕もおいそれと「つば九郎テレビショッピング」はできなくなるんですけどね(笑)。今日は次の配信の仕込みに忙しいところありがとうございました!
YouTubeを通じ、つば九郎の魅力をさらに引き出そうと画策する「かさいー」。この男の次なる野望は果たして……? ちなみに、次回の「つば九郎テレビショッピング」は8月5日公開予定です。お楽しみに!
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