「疲れているときはお風呂も面倒になります。シャワーを浴びるだけです」
休みの日はドカ食い。家計を逼迫する奨学金の返済も
午前中の仕事がない日は起きるのが11時頃。10時間近く眠ってようやく少し元気になる。
「月に3日、ないし4日は完全にお休みという日があるのですが、どういうわけかお腹が空いて仕方ないんです。三度の食事以外にクッキー、スナック菓子、カップ麺、バナナなどを食べてしまうことがあります」
食欲不振とドカ食いの繰り返しで体重の増減が激しく、肌荒れやニキビができることもあるという。
「生活は今のところなんとかなっています。余裕はまったくありませんけど」
月収約17万円に対して支出はどうかというと、家賃とその他の固定費を合計すると7万7000円。更に社会保険料が約3万8000円で、残るのは5万5000円前後になる。
「ここから借金を返さなきゃならないんです。消費者金融とかカードのリボ払いじゃありませんよ。奨学金という名の借金です」
日本学生支援機構から貸与されたのは第二種奨学金で月額4万円。4年間で借りた総額は192万円にもなる。
「元利合わせた返済額は月1万1340円です」
返済は15年間180回払いなので返済総額は204万円ほど。
「これは何がなんでも返済しないといけません」
連帯保証人は父親、もう1人の保証人は兄。
「わたしが返済を滞らせたら父や兄のところへ請求書が行く。そんなことは絶対に避けたいから」
最高の贅沢はサイゼリヤ。貧しいと孤独になる
手元に残った5万5000円から奨学金の返済分を抜くと、純粋な生活費として使えるのは4万3000円ほどだ。
「食費は絶対に1万8000円以内に収めるようにしています。だから買い物は閉店間際のスーパーと100円ショップだけです。値段のことを気にせず欲しいもの、食べたいものを買いたいと思うことがあります」
最高の贅沢はアルバイト代が入ったときだけ行くサイゼリヤでの食事だが、税込みで1000円が上限。