「日本維新の会」の西宮市議で、リノベーション関連企業を経営している森健人氏(31)に対し、下請けの建設業者から工事費の未払いを訴える声が相次いでいることが、「週刊文春」の取材でわかった。複数の下請け業者が証言した。
4月23日の統一地方選で初当選を果たした森氏。選挙戦では、高齢者支援や子育て政策を重視する姿勢を示してきた。
「父親も不動産売買を手掛ける地元では知られた“不動産一族”。本人はサイバーエージェントなどを経て、2021年にリノベーション事業を手掛ける『リノメゾン』を起業した。イケメンで党からの期待も大きい新人議員です」(地元記者)
「入金ストップの総額は1000万円超」
その森氏について、建設業者B氏は次のように語る。
「私は昨年10月以降、森さんと何度も仕事をしてきました。ところが、4月末からの入金がストップ。神戸市内のクリニックや居酒屋など、4つの工事で総額は1000万円を超えます」
森氏は当選から5日後の4月28日、クリニックの工事費などについて、B氏に〈月曜着金で送ります。ほんとその点ごめんなさい〉とLINE。だが、月曜に入金はなかった。
「森さんは電話で『お金がない。急いで金策する』と言っていましたが、施主さんからリノメゾンへの入金はされていると聞きました」(同前)
森氏は6月19日、B氏に〈これまでの非礼ほんとすみません〉とLINE。同日、話し合いがもたれたが、森氏は「居酒屋で施工不良がある。直しに行け」と要求。B氏が「居酒屋の代金は半分しか貰っていない」と反論した。すると、森氏は「頭悪いんか。払ってたらお前土下座しろよ!」と口にしたのだ。
「居酒屋の案件は約200万円ですが、現状貰っているのは着手金の約100万円だけ。うちは最近、ほぼ森さんの会社一本。このままでは経営破綻しかねません……」(B氏)