LINEでの言葉遣いも乱暴になっていく。翌6月20日、森氏はB氏に〈やから、お前さ請求書と振り込まれた金額 照らし合わせたら? やからはよ請求書送ってきたら?〉などと送信していた。
森氏に話を聞いた。
「ちゃんとした下請けに任せなかったのが、落ち度です」
――B氏の件は?
「クリニックの工事で4、500万円の未払いがあるけど、他の現場含め工期の遅れや施工不良などうちが補填した分もある。『全額は払うつもりはない』と4月末時点で伝えています。通帳に200万円の振り込み履歴があり、居酒屋分は支払っているという認識です」
――資金繰りが厳しいので待ってくれと伝えた?
「それはそうです。待ってもらうのは申し訳ないですが、飛ぶつもりはない。『居酒屋の分は支払っているから土下座しろ』と言ったら、強要罪と言われた。それならこっちは名誉毀損やと」
――他にも未払いがあると聞くが。
「ちゃんとした下請けに任せなかったのが、落ち度です。それは維新の人間からも言われました」
――いずれにせよ、支払わないといけないのでは?
「もちろんです。おっしゃる通りです」
日本維新の会本部にも事実関係の確認を求めたが、期限までに回答はなかった。
日本維新の会を巡っては、統一地方選で大きな躍進を遂げ、党勢を拡大する一方、所属議員によるハラスメント問題が相次ぐなど、ガバナンス体制の在り方が問われてきた。そうした中、今回新たに発覚した新人議員の金銭に関するトラブルについて、党としてどのような対応を取るのか、注目される。
7月5日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および7月6日(木)発売の「週刊文春」では、森氏の別の未払いトラブルや、より詳しい一問一答などについても報じている。
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