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 高校は地元の進学校に進み、大学では農学を学んでいたという青木容疑者。だが――。

東京の大学を中退し、地元に戻っていた

「東京の大学には馴染めずに中退して、地元に戻ったとは聞いていました。でも、帰ってきた地元には居場所がなかったんじゃないかな。成人式にはいたのかな? いたと思うけど、喋ってないし、わからない」(前出の同級生)

 地元に戻った青木容疑者は、市議会議員の父親のもとで働いていた。青木容疑者と同じ名前が付いた農園「マサノリ園」。一家は、そこで採れたフルーツなどを使いジェラート店も経営していた。一家をよく知る地元の男性はその店に足しげく通っていた。

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「政憲さんはとても静かで大人しい感じだったからね。ジェラート店はお母さんが主に切り盛りしていたよ。たまにサービスとかしてくれてね。政憲さんは店頭で接客することはなく、バックで仕事をしていたようで、何度もお店には行ったけど、全く見かけなかったね」

青木容疑者一家が営んでいたジェラート店

 スポーツ万能、成績優秀。東京で挫折を知り、親元で家業を手伝う息子。絵に描いたような孝行ぶりは、想像だにしない結末を迎えた。中野市議会事務局の発表によると、父親の青木正道議員は辞職願を提出し、26日付で辞職したという。

 地元の名士の長男が起こした前代未聞の事件。容疑を認めているという青木容疑者の捜査は動機に焦点が絞られる。

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