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「排尿の泡立ちがすごい」はタンパク尿 「沈黙の臓器」腎臓がこっそり出している早死のサイン"危険な兆候"

source : 提携メディア

genre : ライフ, ヘルス

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理由としては、メタボによる高血糖が考えられます。血糖値が高いと血管の炎症の原因となり、進行すれば血管の詰まりを誘発します。当然、糸球体の毛細血管にも悪い影響しか与えません。

健康診断でメタボと診断されたり、おなか回りが気になったりする人は、食べ過ぎ・飲み過ぎはないか、普段の生活を見直してみましょう。「そんなにたくさん食べていない」のにメタボ気味の人は、炭水化物を過剰に摂取していないか、注意してチェックしてみてください。

また、腎臓は体内の余分な塩分を排泄する働きをしています。食事で塩分を取り過ぎると、排泄しなければならない量が増えるので腎臓に過度の負担がかかります。この状態が続いたら、腎臓が疲れ切って、慢性的に機能が低下します。

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厚生労働省が実施している「国民健康・栄養調査」(令和1年度)によると、日本人の1日当たりの食塩摂取量は平均10.1gとなっています。加工食品やインスタント食品、ファストフードを避けるだけでも、塩分摂取量は大きく減らせます。8人に1人がかかっているとされる慢性腎臓病の予防には、こうしたことを心がけるといいでしょう。

腎臓の機能を正常に保つ方法

元気な腎臓を保つには、生活習慣の見直しが必要です。しかし、生活習慣の見直しは、あまりにストイックに考え過ぎると、いわゆる「三日坊主」で終わってしまいます。

拙著『人は腎臓から老いていく』(アスコム)では、腎臓を元気にするために、「食」「運動」「呼吸」の3つの観点から、簡単にできて毎日続けやすい習慣について解説しています。

本記事では、もっとも日常的な「食」の観点から、みなさんにおススメの習慣をご紹介します。それが、「腎臓のおそうじスープ」です。

腎臓は、100万個を超える糸球体で構成されており「血管の塊」といっても過言ではありません。繰り返しになりますが、糸球体は血液中のゴミや毒素をろ過するフィルターの役割を果たしています。

生活習慣の悪化で血管がサビ(酸化)てしまい、糸球体の毛細血管が動脈硬化を起こすと、腎臓のフィルター機能が十分に働きません。