「りゅうは『いつか沖縄に古着屋さんを建てるからね、それが私の夢だから』といつも“沖縄愛”を私に語ってました。あんなに強くて明るい人はいないと思っていた。それがこんな結末を迎えるなんて……」
こう悲嘆にくれるのは、7月12日に急逝したタレントのryuchellさん(以下、りゅうちぇる。享年27)の地元・沖縄で高校時代を共に過ごした友人B子さんだ。
沖縄戦“慰霊の日”に語っていた平和への思い
7月12日、りゅうちぇるが渋谷区の所属事務所で、死亡した状態で発見された。警視庁は自殺を図ったとみている。
「夕方、事務所にやってきたマネージャーが既に心肺停止状態だったりゅうちぇるさんを発見し、すぐに110番通報した。駆け付けた警察によってその場で死亡が確認されました」(社会部記者)
「文春オンライン」では、これまで、親友Aさんを始め、りゅうちぇると親交があった人々の証言を掲載、りゅうちぇるがネットの誹謗中傷に悩んできたことなどを報じてきた。
#1「最近ホルモンバランスが悪い…」急死のryuchellさんが友人に明かしていた“ホントの胸の内”「痛いことは絶対しない」「女の子は本当大変なんだ」
#2急逝したryuchellが“アパレル時代からの親友”に最後に漏らした不安「女性ホルモンとネットのバッシングと…」
ジェンダーレス男子としてお茶の間で人気を博したりゅうちぇる。その早すぎる死に地元・沖縄の友人たちは涙を隠さない。
「亡くなる3週間前、6月23日にもりゅうちぇるは沖縄に帰って来ていて。その日は太平洋戦争中の沖縄戦での犠牲者を悼む“慰霊の日”で、この日をりゅうちぇるは『特別な日』としてとても大切にしているんです。
自身のTwitterでも『平和の大切さ、平和は当たり前で無いという事を繋げてくれたおじい、おばあの想いを私たちの世代もきちんと受け継いでこの平和を守りたいです。当たり前ではない今ある幸せに感謝し、今年も、このあと。お昼0時に黙祷、手と手を合わせてうーとーとー。ぜひ、みなさまも一緒に』と投稿してました。“うーとーとー”というのは沖縄の言葉で手を合わせて祈るという意味です」(B子さん)
りゅうちぇる、本名・比嘉龍二は1995年沖縄県宜野湾市に生まれ、3人の姉と兄の5人きょうだいの末っ子として育った。当時から後にテレビで見せたような、明るく素直なキャラクターの人気者だったという。B子さんの夫でりゅうちぇると同級生だったCさんが続ける。