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《りゅうちぇる&ぺこ離婚“大炎上”のワケ》「わかりやすい」は罠! りゅうちぇる批判の陰にひそむ「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」のトラップに注意せよ

2022/09/08

《2人で今後についてよく話し合い、これからは“夫”と“妻”ではなく、人生のパートナー、そしてかけがえのない息子の親として、家族で人生を過ごしていこうね。という形になりました。もちろん、今まで通り家族で暮らします》

《これからは、今こうして皆さまに打ち明けられた事によって、僕自身が認めてあげられた本当の自分で、新しい形の家族を愛していきたいです》

 8月25日、自身のインスタグラムにこう投稿し、妻のpeco(ぺこ・27)と“新しい形の家族”になることを発表したryuchell(りゅうちぇる・26)。ぺこもインスタグラムで《新しいかたちの家族となったわたしたちのことを、ぜひ、温かく見守っていただけたらうれしいです!》と綴り、翌日には2人の所属事務所が離婚を認めた。

新しい家族宣言(ぺこインスタグラムより)

 りゅうちぇるは投稿の中で《父親であることは心の底から誇りに思えるのに、自分で自分を縛りつけてしまっていたせいで、“夫”であることには、つらさを感じてしまうようになりました》と、これまで抱えてきた葛藤を明かし、多くの励ましと共感が寄せられた。ところが、SNSを始めとしたネット上では「ぺこちゃんがかわいそう」「無責任すぎる」とりゅうちぇるに対し否定的な声も多く見受けられる。

 新世代の“ジェンダーレス男子”として個性的なファッションや言動で支持を集めてきたりゅうちぇるに、なぜ今回に限っては多くの批判が集まっているのか。家族社会学を専門とする兵庫教育大学大学院准教授・永田夏来氏に話を聞いた。

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「ぺこがかわいそう」「りゅうちぇるは無責任すぎる」の声

 りゅうちぇるさんとぺこさん、お2人のコメントを読むと、何に苦しみ、どういう経緯で決断したのか、自分たちの言葉で丁寧に説明しようという意思を感じます。お2人は今までもいろんな思いを発信してきましたし、そんな彼らを応援しているファンを大切に考えての発表だったと思います。

 お2人が夫婦という関係を解消するにあたってどういう事情が背景にあったのか、具体的には明らかにされていません。にもかかわらず、インターネット上では主にりゅうちぇるさんに対して厳しい意見が多かった印象です。「ぺこがかわいそう」「りゅうちぇるは無責任すぎる」――ここから感じられるのは、世間がお2人に抱いていた“期待”です。

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