りゅうちぇるさんは今回の報告の中で、ぺこさんのことを《お付き合いしていく中で、こんなにも楽しくて、お互いを高め合えて、辛い時も乗り越えられる。そんな関係性を、そんな愛を、自分が女性と築けるとは思ってもいませんでした》と記しています。ぺこさんへの愛情や尊敬の念を、りゅうちぇるさんは過去にも様々な媒体で語ってきました。お2人の仲の良さも相まって、このストレートな愛情表現は、“良い夫”“理想的な夫”の証拠として好意的に受け止められてきたように思います。
また、ぺこさんは、りゅうちぇるさんからプロポーズを受けたときのことについてブログでこう綴っています。
《車でディズニーにいっしょにむかってたわたしのおばさんが、ディズニーの近くで突然車をとめて! そして外を見たら、王子様姿のりゅうちぇるが立ってました》
《そしてびっくりしたまま、プリンスりゅうちぇるに手をひかれて行くと、''PRINCESS TETSUKO I LOVE U'' って書かれた本物の馬車が…!》
とてもドラマチックなエピソードですよね。普段の言動には“女性らしさ”のあるりゅうちぇるさんがプロポーズに際して選んだ“王子様”と“プリンセス”という関係は、ぺこさんがかけがえのない“女性”であり、“男らしく”守っていきたいという決意を見せているように映ります。このお2人の劇的な関係を、恋愛や結婚の理想の形だと捉える向きもあったでしょう。
だからこそ、お2人がその関係を解消するという決断を目の当たりにすると、まるで憧れの恋愛観や結婚観が汚されたように感じた人もいた可能性があります。その原因とされるりゅうちぇるさんの“自分らしさ”の告白を、一種の裏切りだと感じた人が少なくなかったかもしれません。
「結婚への幻想」が打ち砕かれたことに対する失望
“かけがえのない相手と結婚し、一生添い遂げる”という考え方は「ロマンティック・ラブ・イデオロギー」と呼ばれるものです。特に日本社会は離婚率が比較的低く、婚前交渉が一般化して30年ほどしか経っていないこともあって、恋愛結婚に対して大きな期待感があります。
若い世代でも、好きだった相手と失恋したら、次はより自分にぴったりの相手と出会って、その人のことをすごく好きになって結婚するものだと思っている人は多くいますよね。結婚する相手は特別でかけがえのない存在で、結婚は唯一絶対の愛の証だという考えが深く根付いているんです。