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ディズニー入園料1万円で驚いてはいけない…本場アメリカで進む「お金のない人は排除」という残酷な実態

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genre : ニュース, 経済, 国際

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スマホで予約しないとアイスも買えない

東京ディズニーランド・ディズニーシーの入園券「1デーパスポート」の最高価格が10月1日以降、9400円から1万900円(いずれも大人料金、税込み)に引き上げられることになった。1万円を超えるのは初めてで、土日や年末年始などの繁忙期に適用される。

12~17歳の料金は最高価格が7800円から9000円に引き上げられる。4~11歳の小人料金は4700~5600円のまま据え置きとなる。

出典=東京ディズニーリゾートのニュースリリースより

こうした「高価格化」路線は、日本に限った話ではない。本場アメリカのディズニーリゾートではすでに値上げが行われており、来園者の不満が表面化している。

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入場料が約10%引き上げられ、少ない待ち時間で乗れる優先レーンは有料化。スマホで予約しないとアイスも買えない複雑なシステムが不興を買っているようだ。

4人家族なら1日で15万円が吹っ飛ぶ

CNNは、米カリフォルニア州アナハイムにあるディズニーランド・リゾートの料金が「年間インフレ率より高い値上げ率だった」と指摘している。

同リゾートは、ディズニーランドおよびカリフォルニア・アドベンチャーの2つのパークを中核とし、ショッピング施設のダウンタウン・ディズニーやホテルなどが揃う。東京ディズニーリゾートとよく似た構成だ。

例えば夫婦・子供2人(3~9歳)の家族が繁忙期に有料オプションを付けて2つのパークを楽しんだ場合、合計額は1日で1086ドル(約15万3980円)に達する(米ディズニーランド・リゾートの公式ウェブページより)。

駐車場を利用し、2つのパークを行き来できる「パークホッパー」オプションを付け、人気アトラクションの待ち時間を短縮できるサービス「Genie+」(ジーニープラス)を購入した場合の値段だ。宿泊代や食事代、お土産代は含まれていない。

●スタンダード・テーマパーク・チケット……1人179ドル(83~179ドルの変動価格)
●パークホッパー……1人65ドル
●ディズニー・ジーニープラス・サービス……1人25ドル
●スタンダード・ワンデー・パーキング・バウチャー……30ドル