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30代も数々の恋愛ドラマに主演

 ですが深田さんの場合、前述の『ダメな私に恋してください』や『初めて恋をした日に読む話』だけでなく、2019年、2020年に放送された『ルパンの娘』シリーズ(フジテレビ系)もラブコメ要素の強い作品でした。適応障害と診断され、治療のため降板となりましたが、2021年に主演予定だった『推しの王子様』(フジテレビ系)もラブコメでしたし、今年2月からAmazon Prime Videoで全10話が一挙配信された『A2Z』も恋愛ドラマです。

 30代でも数々の恋愛ドラマ主演のオファーが舞い込み、40代最初の地上波連ドラ主演作となった『18/40』で深田さんが演じる主人公は、アートとビジネスを繋ぐ「アートスペシャリスト」という職に就くやり手のビジネスパーソンで、仕事一筋で恋を後回しにしてきたというキャラクター。年齢や自分自身の健康とも向き合うことになります。

 相手男性は年下のトラックドライバーなのですが、男性との急接近に少々尻込みしている主人公を演じています。近年の深田さんは凛とした大人としてのかっこよさをまといながらも、昔からのチャーミングさも失っていないため、こういった役柄で恋愛ドラマのオファーが途切れないのではないでしょうか。

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ドラマ公式ツイッターより

15歳で『神様、もう少しだけ』に大抜擢

 深田さんの役者としてのキャリアを振り返ると、彼女と恋愛ドラマは切っても切れないものだということがわかります。

 出世作は悲恋を描いた1998年のドラマ『神様、もう少しだけ』(フジテレビ系)。15歳のときに抜擢された連ドラヒロインで、援助交際でHIVウイルスに感染してしまうギャル系女子高生というショッキングな難役を演じ、これが大ハマり。最終回に視聴率28.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録する大ヒット作となり、新進気鋭女優として深田恭子の名が世に知れ渡ったのです。

 ブレイクした深田さんは、1999年『to Heart ~恋して死にたい~』(TBS系)、2001年『ストロベリー・オンザ・ショートケーキ』(TBS系)、2002年『First Love』(TBS系)、2004年『南くんの恋人』(テレビ朝日系)など、次々と恋愛ドラマのヒロインに抜擢され、その地位を盤石のものにしていきます。

パブリックイメージが“カッコかわいい大人”に変化

 “かわいい”というパブリックイメージが定着していた彼女には、2000年代後半から2010年代前半も数々のドラマの主人公やヒロインの役が舞い込んでいましたが、『ダメな私に恋してください』に主演した2016年ごろから、そのイメージに変化が。

2016年の写真集『This Is Me』(集英社)

 深田さんは2016年に大胆なビキニカットを多数おさめた写真集『AKUA』、『This is Me』を2冊同時発売し、オリコン週間「本」ランキング写真集部門で1位、2位を獲得しています。