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2019年の逮捕の後、改めて感じたこと

田口 周りで支えてくれてる人たちのありがたみですね。やっぱり自分一人じゃ何もできない。今回の施設もガルヒが応援してくれてるからできることです。出会いや別れがたくさんあったし、いいときもあれば悪いときもある。逆に今は自分と手を取り合ってやっていこうと思える方を大事にしたい。

――逮捕前よりも逮捕後の方が、より感謝の気持ちを感じる。

田口 そりゃそうですよ。だってねぇ、逮捕者ですよ。

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©︎石川啓次/文藝春秋

 もちろん3年たって、執行猶予期間も終わって活動をある程度できるようになっている。コロナと重なって世の中自体があたふたしていた時だったので本当に大変だったんですけれど。今はある程度コロナも落ち着いて、チャレンジできる状況が戻ってきたのかなって感じていますし、僕だけじゃなく、いろいろな人が自分の好きなことをして生きていってほしい。

 僕が独立したときに設立した会社が「イモータル」って名前なんです。イモータルというのは“不滅”の意味で、僕自身も「こいつ転んでもただじゃ起きないな」みたいなものを体現したい。

ラップバトルに参加すると、ファンの反応は…

――逮捕の時には、極度のストレスを感じていたとコメントしていましたが、その原因はなんだったんですか。

田口 なんていうんだろう、競争社会じゃないですか、芸能界って。そういう部分でリラックスできる瞬間は人それぞれだと思うんですけれども、そこで(大麻に)頼ってしまった自分がいたのは事実です。

――ジャニーズ事務所という大きな事務所に所属していましたが、そこから出ると人が離れるのかなと勝手に想像するのですが、実際はどうなんですか?

田口 ジャニーズに在籍していたときに比べれば、ファンの数はもちろん減りました。でもなぜかと言ったら、今までのKAT-TUNの田口淳之介とソロになった田口淳之介の方向性が違ったということで離れていく方が多かったですね。

©︎石川啓次/文藝春秋

――ソロになった時、雑誌のインタビューでラップバトルに参加していたとも明かしていましたね。

田口 それは在籍中ですね。僕が好きなミュージックのジャンルとしてストリートミュージックとかR&B、ヒップホップ、レゲエがあるんです。今はメジャーとアンダーグラウンドに垣根はないと思ってるんですが、ただ当時はそういうのがあった。だから独立して、ストリート的な方向性を持った田口淳之介がスタートした時に付いてこれなかったファンの方も多かったですね。やっぱりキラキラの田口淳之介がいいみたいです。

――キラキラはそもそも合ってなかったんですか?