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ジャニーズ時代はどちらかというと王子様系

田口 いや別にそういうのはないですよ。だってジャニーズ時代はどちらかというと王子様系。東山(紀之)さん、(堂本)光一くん、僕みたいな系譜だったじゃないですか。

 自分のキャラってグループで活動していると絶対に大事だと思うんです。だから、グループ時代が間違っていたとか、つらかったというのは特段ないです。その時、その時の自分の環境によっていろいろ変化できる人間だとは思うんで。今はただ等身大で生きていきたいから、ファンの方が離れるのも納得しています。

©︎石川啓次/文藝春秋

――ジャニーズ事務所から出ると、テレビ局側が忖度してテレビに出にくくなると言いますが、その辺りは思っていた以上にありましたか?

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田口 僕が思うに、テレビって本当のトップスターしか出られないものだと思うんです。僕は見ないからわからないですけれど、YouTuberで有名な方はたくさんいらっしゃいますけど、テレビには出られない。やっぱりテレビはトップスターのものだから。だから辞めてトップスターでもなんでもない僕が出られないのは当たり前ですね。

――現在はジャニーズ事務所の創業者であるジャニー喜多川氏(故人)の性加害の問題が大きな話題となっています。

田口 そこについてはノーコメントです。凄いセンシティブな話題ですし、内部の人間が言うのならわかるけれど、僕みたいな部外者が口を出すようなことではない。僕はノーコメントを貫き通したいです。

――わかりました。これまでプロ雀士、ビジネスのお話はお聞きしましたが、エンターテイメントの仕事についてはどうですか。

今37歳、実りある40代にするために

田口 個人では音楽と俳優業、舞台の話とかも今3、4件いただいていて、その中でスケジュール的に合う作品を決められればと思っています。年内ではなく来年ぐらいです。まだ決まっていないので詳細は言えないんですが、1本やってみたい舞台があって、チャレンジできたらなと思っています。

――「リーガルハイ」を見ていた身からすると、また田口さんの演技を見たいなと思ってしまいます。

田口 「リーガルハイの続編を見たい」って声が、今でもYouTubeのコメントに上がってきたりしますが、リーガルハイの続編はないから多分(笑)。でも、それだけの印象を与えられてた自分がいると思うと頑張ってよかったなって思います。

――音楽の方はどうでしょう。

田口 毎月開催しているライブがあります。自分の音楽、パフォーマンスを好きでいてくださるファンがいるので、ファンの皆さんのためにも自分がやれることは楽しみながらやっていきたいなとは思っています。

 ただやっぱり歳も歳になってきたので、1日3回公演なのでヘビーにはなってきています。バチバチに踊ってやっていると次の日は足を引きずってますからね(笑)。それでも頑張っちゃうんです。楽しみにしてくださっているファンの方のために、クオリティを下げたくないっていう自分がいるので。

 今は37歳ですが、40代に向けて土台を作っている最中です。事業なども含めて、実りある40代にするために、40代までの2年半をどう過ごしていくかだと思っています。

©︎石川啓次/文藝春秋