原則、国は滅びないから政府の信用で造幣し、国民から税金を取る
ちなみに、戦時中に東條英機という愚かな総理大臣がいました。この人の愚かさ、挙げ出したらキリがないのですが、さんざん「これは戦争に勝つためだ!」と国民に無理を強いながら、負けてしまいました。実に愚かです。その東條は、戦費を賄まかなうために国債を発行しました。その時の東條内閣が作った国債購入を国民に呼びかけるプロパガンダ映画の口上です。「国民の皆様、政府は今、世紀の大戦争を行っています。巨額の戦費が必要です。政府が国民の皆様から借金をしたいと国債を発行しています。愛国者の皆さんは、購入しましょう」です。
アホの東條でも、噓はついていません。「国債とは政府の借金で国民の債権」だと、正直に言っています。
今の財務省のように「国債は国民の借金だから、増税します」とか、大噓は言いません。それ、お金を借りといて「返すからカツアゲ」って言ってんのと同じです。
現代において、国は原則として滅びません(ロシアの片手間の中国の片手間のイギリスの片手間にアメリカに喧嘩を売るくらいの無茶苦茶をやれば、知りませんが)。
滅びないから、国は政府の信用でお札を発行します。また、国民から税金を取ることもできます。
これ、個人でたとえると、お札をいくらでもコピー機で再生産できるのと同じです。カツアゲも可能ということです。
個人がお札のコピーをしたら犯罪ですし、カツアゲも言うまでもない。でも国家はお札を刷ってもカツアゲをしてもよいのです。もちろん条件はありますが。
国と個人は違うのです。何でもかんでも個人の感覚、家計にたとえると、経済を間違えます。