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自殺とは考えられない、遺体のズレと現場に残された血痕

 ここから読み取れるのは、血痕などから、何者かが種雄さんの遺体を動かした形跡があるということ。ベテラン捜査員はメモの中で「誰が遺体を動かしたのか」を考察しているのだ。メモはこう続く。

〈廊下の血痕は、凶器から滴下したもの。さらに、室内の黒色マット上と階段には血液の足跡が付着している。こうした犯行現場の状況から何者かが凶器を持ち出し、一度部屋を出たことが推察される〉

 このメモからは、凶器のナイフから滴り落ちたとみられる血が廊下に残されていたことが分かる。さらに、室内のマットや階段に残された血液の足跡。ある捜査員は絶対匿名を条件に解説する。

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「遺体のズレや現場に残された血痕を分析すれば、やはり自殺とはどうしたって考えられないのです」

 さらに捜査メモには、遺体を動かした人物について、ベテラン捜査員の考察結果が記されていた――。

 8月2日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」および8月3日(木)発売の「週刊文春」では、捜査メモの詳細に加え、佐藤氏が種雄さんの遺族と対面して語ったことや、木原氏の“捜査介入”を示唆する映像記録の行方、木原氏が辞任しない理由などについて、6ページにわたって詳報している。

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