「ABEMA」初代専属アナウンサーとして、確かなアナウンス力とバラエティーで見せる“いじられキャラ”が人気を呼んでいる西澤由夏アナが、30歳の誕生日となる8月12日に初フォトエッセイ『ABEMAアナウンサー西澤由夏です』(ワニブックス)を発売した。

 キー局に落ちた西澤アナはいかにしてABEMAのアナウンサーになったのか。さらに、彼女のキャリアにとって大きかった千鳥・大悟の言葉から、「3年間彼氏がいない」などプライベートの恋愛まで語ってくれた。(全2回の2回目/1回目から続く)

ABEMAアナウンサー・西澤由夏さん ©杉山拓也/文藝春秋

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夢をあきらめきれず副業リポーター→社員としてABEMA出演→専属アナウンサーに合格

――キー局のアナウンサー試験で全滅した上に当時の彼氏にも振られた西澤さんですが、回復まで時間がかかりましたか。

西澤由夏さん(以下、西澤) かかりました。でもその間にも就活は進んでいく。心ここにあらずでしたが、ずっと暗い顔をしていては就職できないので、頑張って笑顔で活動するようにしてました。

 最終的に内定をもらった会社が2つあって、1つがサイバーエージェントでした。ITに詳しいわけではなかったんですが、就活の段階でいろんな先輩社員と話す中、人が自分に合っているなと思ったんです。テンションが合うし、自分が入社後にイキイキ楽しく仕事できてるっていうイメージが湧いたんです。なので、サイバーエージェントへの入社を決めました。

 

――サイバーエージェントに入社してからも、休みの土日には副業でリポーターやイベント司会もやったそうですね。アナウンサーの仕事をやりたいという思いはやはり残っていた。

西澤 ずっと残ってました。アナウンサーという形は無理でしたけれど、リポーターや司会業などを通してアナウンススクールで習ってきたことをずっと実践していたかった。好きだったんです。それがあるからモチベーションを保てていた部分もあります。

 入社した2016年にABEMA(当時はAbemaTV)が開局したんですが、当時は社員が出る番組がありました。土日の活動を聞きつけたプロデューサーが「番組に出てみないか」と声をかけてくれたんです。平日は営業職、土日はリポーター、そして社員としてABEMAの番組に出るという3つのことをやっていました。

――そのタイミングでABEMA専属アナウンサーの募集があった。

西澤 もちろん、すぐに手を挙げるんですけど「希望を出していいんだっけ?」とも思ってました。営業職としてしっかりと働いて、クライアントもいたので。