こんなシーンもあった。私が大阪選出の松川氏に「カジノはどうお考えですか」と尋ねたところ、
「カジノではありません、IRです!」
とキッパリ。この毅然とした物言いは映画の中でもウケるシーンとなった。そんな松川氏を覚えていたから今回も、
「観光ではありません、研修です!」
という強気の言い換え、いや、説明が懐かしかったのである。やはり現場を見ておくことは大事だ。
今井絵理子の「大きな働き」
今回の「フランス研修」の件はひと言でいえば税金の使われ方問題である。となるとこの人の登場だ。「研修」に参加していた一人、今井絵理子議員である。今井氏は《海外研修に対して、「公金を使って無駄だ」という指摘もありますが、無駄な外遊ではありません。》と自身のSNSで述べている。
待ってました! 私は今井絵理子議員は自民党で、いや、日本の政界で、とても大きな働きをしていると考えている。それは「税金」について。今井議員は体を張っていつも問題提起をしてくれる。
思い出してほしいのは2017年。当時、今井氏は神戸市議会議員だった橋本健氏との不倫疑惑が報道された。マスコミは橋本氏に興味を持ったのだろう、その後いろいろ調べたら「政治とカネ」について不審な件が次々に出てきたのである。
『神戸市議 政活費を返還 今井絵理子氏の参院選応援か』(毎日新聞デジタル2017年7月27日)
《神戸市議会自民党市議団の橋本健市議(37)が、自民党の今井絵理子参院議員(33)との対談を掲載した市政報告を政務活動費で作成し、今井議員が比例代表で立候補した昨年6月の参院選公示前日に配布していたことが分かった。同市議団は「税金を使って選挙応援をしたと取られかねない」と判断し、27日、印刷費や郵送代など約30万円を返還した。》