そして「スピード辞任」へ…
さらにこの後、政務活動費を不正に受け取った疑惑が発覚して橋本氏は一気に辞職へ。
『橋本市議 SPEED辞職へ』(サンケイスポーツ8月29日)
『疑惑市議 SPEED辞任』(日刊スポーツ8月29日)
そして『橋本健・元神戸市議に有罪判決 政活費詐取』(朝日新聞デジタル2018年10月30日)となった。
《判決によると、橋本被告は2011~15年、架空の領収書を政活費の収支報告書に添付し、支出総額を水増しする手法で総額690万円余りをだまし取った。判決は、被告が詐取金を遊興費などに使ったと指摘。「コンプライアンス意識の低さにあきれざるを得ない。政活費制度や議会、議員への市民の信頼を大きく裏切った」と述べた。》
そもそも橋本市議が注目されたのは元アイドルグループ「SPEED」のメンバーだった今井氏との仲が報道されたからだろう。今井絵理子議員は政治とカネについて体を張って考えるきっかけをくれたのだ。すると今回は「フランス研修」での問題提起である。見事としか言えない。
岸田首相長男の「観光疑惑」も
だからこの問題は皆でどんどん議論すればいい。私は政治家の海外研修や視察は必要だと思う。現場に行って学ぶことは大切だ。ただそれが研修に名を借りた「ほぼ観光旅行」だったとしたら?
国会議員で言えば、再任の可能性はないと自覚する大臣の「外遊」は思い出作りだと以前から批判されてきた。今年は早々に首相秘書官だった岸田首相長男の海外観光疑惑が報道され、政府の説明はしどろもどろだった。
逆に言えば、必要な研修なら税金の正しい使い道として堂々と主張すればいい。しかし今回気になるのは「税金ではない」アピールがあることだ。「党費だから税金ではない」というような。
この点について、「党費」というがその原資の可能性として、まず浮かぶのが政策活動費だと指摘するのは東京新聞の記事(8月1日)。