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「やりたい放題の無法地帯…」日本人が知らない「ヤクザの親分が山を所有する」意外な理由

『私は組長の息子でした』 #4

2023/08/19

genre : ライフ, 社会

note

 私自身はもちろんけん銃を撃ったことはありませんが、私が滞在しているときに事務所に何度か銃弾が撃ち込まれたことがあるので、発砲音がどういうものかは知っています。

写真はイメージ ©getty

 刑事ドラマなどを見ているとよく「バキューン!」とか、「バン、バン!」といった大きな音を鳴らしていることが多いですが、実際のけん銃の発砲音は「パンッ、パンッ」といった乾いた音なのです。ですから、漏れ聞こえる心配はあまりなかったろうと思います。

拳銃のお値段は…

 ちなみに、けん銃の値段ですが、どのくらいで取引されていたか気になりませんか。インターネットなどで調べたところでは、アメリカでは護身用の小さなけん銃だと200ドル(日本円で約2万1000円)程度で手に入るのだそうです。その安さに驚きましたが、裏取引となるとやはりそういう値段ではいかないようです。

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 はっきりとした金額を聞くことはできませんでしたが、ある組員の話では、足のつかない(=前歴がない)、高い性能のけん銃だと、昭和後半には高級車1台分くらいはしたそうです。まあ、けん銃といっても種類は様々ですし、仕入れるルートによっても値段は変わってきます。ここでの話は、参考程度に留めておいていただければ幸いです。

私は組長の息子でした

私は組長の息子でした

若井 凡人

彩図社

2020年11月17日 発売

「やりたい放題の無法地帯…」日本人が知らない「ヤクザの親分が山を所有する」意外な理由

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