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「背後からいきなり首元を刺され…」

「実はAさんは殺害される直前、後ろ手でオモチャの手錠をかけられていたほか、アイマスクのような物で目隠しもされていたことがわかったのです。瑠奈容疑者はAさんを襲撃した時の様子を動画撮影していました。

 Aさんは両手の自由も視覚も奪われた状態で、背後からいきなり首元を刺されたようです。刺し傷は複数あり、肺のあたりまで達する深い傷もあった。

 また、自宅からは血痕が付いたレインコートが押収されており、瑠奈容疑者がAさんを殺害するときに着用していたとみられる。なぜ浴室でAさんが目隠しされ、手錠をかけられていたのか詳細は不明だが、瑠奈容疑者がそういう‟プレイ”を持ち掛け、誘導した可能性がある」

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事件の舞台となったラブホテル ©文藝春秋

 さらに瑠奈容疑者はホテルに出入りする際、手袋を着用しており、犯行現場のラブホテルの室内には指紋が一切残っていなかった。また、瑠奈容疑者は事件前、自宅のパソコンで「指紋」や「洗剤」などとネットで検索。事前に塩素系漂白剤を購入していたこともわかっている。「証拠隠滅や殺害後の清掃を意識したもの」(同前)とみられる。

 こうした点からも事件には強い計画性が窺えるが、その瑠奈容疑者の緻密な犯行に付き添うようにして、協力していたのが父親の修容疑者だ。

田村修容疑者(本人Facebookより)

父娘でのこぎりなどを購入…Aさんの頭部を触る動画も

「修容疑者は、犯行当日の瑠奈容疑者を車で送り迎えしていたことがわかっています。また、父娘は事件前、自宅近くの量販店でおもちゃの手錠やスーツケース、のこぎりなどを購入していた。

 7月25日に道警が家宅捜索の際に発見したAさんの頭部は腐敗が進んだ状態でした。事件後には修容疑者が近所のコンビニやスーパーで、大量の氷を買う様子が目撃されていました。

 また、道警が家宅捜索の際に押収したある動画には、手袋をはめた何者かがAさんの頭部を触っている様子が映っていました。瑠奈容疑者が頭部に触れた時の様子を、修容疑者が撮影したものと思われます」(前出・社会部記者)

 そもそも、瑠奈容疑者と父親の修容疑者と被害者のAさんは奇妙な形で犯行前に接点を持っていたのだという。