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「突然、馬乗りになってカッターを首に」“ススキノ首狩り殺人” 逮捕のひきこもり娘(29)が豹変した“狂気の瞬間”「家では娘の天下」「許せないことがあった」

「突然、馬乗りになってカッターを首に」“ススキノ首狩り殺人” 逮捕のひきこもり娘(29)が豹変した“狂気の瞬間”「家では娘の天下」「許せないことがあった」

source : 週刊文春Webオリジナル

genre : ニュース, 社会

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 北海道札幌市の繁華街ススキノのラブホテルで、恵庭市の会社員Aさん(62)の首なし全裸遺体が見つかった事件は、親子3人による“家族ぐるみ”の犯行だった。

 事件発覚から約3週間が経った7月24日、北海道警は職業不詳の田村瑠奈(29)、その父親で精神科医の田村修(59)を死体損壊などの容疑で逮捕。翌25日、母親の田村浩子(60)も同じ容疑で逮捕されている。

女の子を油断させるために女装

「浩子は『娘がその男(Aさん)とトラブルになっていた』といった趣旨の供述をしている。逮捕前、修の父親(瑠奈の祖父)にも同様の説明をしていた。瑠奈がススキノで知り合ったAさんに『騙されて暴行された』と両親に打ち明けてきたと。殺害されたAさんの言い分を聞くことはできないため鵜呑みにはできないが、両者間で何らかのトラブルがあったのは間違いないと思われる」(捜査関係者)

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事件の舞台となったラブホテル ©文藝春秋
幼稚園時代の田村瑠奈(卒園時のアルバムより)

 Aさんは、週末の夜、ススキノの街を回遊する“女装家のトモちゃん”として、一部では知られた存在だった。知人には「女装はするけど、女の子が好き」と明言。結果、トラブルの火種が潜在していたのも事実だ。

「女装していて、一人称も『私』。でも、出入りしていたクラブなどでは、酔った女の子の体を触ったり、キスをせがんだりするし、LINEを交換すると、しつこくデートに誘ってくるので、よく苦情も聞いていた。女装は年季が入っていたから、女性の恰好をすること自体は好きなんだろうけど、女の子を油断させる目的もあったと思う」(知人)

被害者のAさん。夜のススキノの街では女装家のトモちゃんとして有名だった

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 Aさんとハプニングバーで知り合ったという別の知人は、こう明かす。

「経済的な意味もあったと思います。女装していると男性料金より安く入れるので。お店では女の子によく声をかけていたし、クラブで知り合った女の子を連れてお店に来たこともありました。お店は本番禁止なので、意気投合した女の子やカップルとは店を出てホテルへ。トモちゃんとは一緒に複数プレイをしたこともありました。ただ、女の子が嫌がることは決してしなかったので、乱暴なことをする印象はなかったんですが……」

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