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スマホの充電器は60℃を超えることも!

<充電器と電源タップ>

 サーモカメラで室内を見渡してみてすぐに気づくのは、スマホの充電器など、コンセントに挿して使うUSB充電器の発熱量の多さです。特に急速充電に対応した製品は、充電中は60℃近くに達することもあるほか、充電完了後にケーブルをつないだままにしていても、40℃を超えていることがしばしばです。

 こうした充電器は家庭内に複数設置されていることも多いため、こまめにオフにすれば、それだけ効果も高くなります。使い終わるたびにコンセントから抜くのはかなり面倒ですので、個別スイッチがついた電源タップを用意し、スイッチでオン・オフを切り替えるのがベターな方法と言えるでしょう。

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USB充電器は高熱になりがち。40℃台後半から50℃台は当たり前、充電中には60℃を超える場合も
毎回の抜き差しが面倒であれば、個別スイッチ付きの電源タップを導入することで、こまめに電流をカットできるようになります 

<照明器具>

 次は照明器具です。照明は、常時点けているだけにトータルでの発熱量は大きく、室温に与える影響は大ですが、かといってオフにして暗闇の中で暮らすわけにもいきません。せめてもの方法としては、白熱球や蛍光灯を、発熱量の少ないLEDに交換することくらいでしょう。

 なおLED電球も、製品ごとに発熱量はかなりの差があります。もし今回のようにサーモカメラが手元にあるのならば、手持ちの製品の中で発熱量が低いモデルを探し、次の買い替え時からはそれらに一本化することで、より室温の上昇を防ぐことができます。

従来タイプの白熱灯。オンにした直後から温度は50℃を余裕で超えています
こちらはLEDタイプ。温度は40℃前後と、白熱灯とは大きな差があります 
天井のシーリングライトに取り付けている6つのLED電球をサーモカメラで見たところ。明るさは同じでも、発熱量の多い製品とそうでない製品があることが分かります