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<パソコン類>

 PCやディスプレイの発熱量の多さは敢えて指摘するまでもありませんが、かといって利用頻度を減らすわけにもいきません。デスクトップPCを発熱量の低いノートPCに置き換えるというのも、ほかの理由が伴うのであればまだしも、発熱のためだけに取る対策としてはやや大げさすぎます。

 手っ取り早い対策としては、PCにせよディスプレイにせよ、スリープもしくはスタンバイ状態に切り替わるまでの時間を、なるべく短くするということくらいでしょうか。また前述の充電器とも関連しますが、未使用時には完全に電源を落としてACアダプタを外しておくというのも、面倒さが気にならなければ有効な方法と言えます。

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PCはノートであっても40℃超えはざらにあります。もっともこれでもデスクトップPCと比べればはるかにマシな部類です 
ディスプレイは基板のある下部を中心に発熱しますが、最近の製品ならば40℃を超えることは多くありません

24時間365日のカメラもかなりの高温に?

<ネットワークカメラ>

 最近は子供や高齢者の見守り、あるいはペットの観察などで、一般家庭にも普及しつつあるネットワークカメラですが、24時間365日の運転が基本ということもあり、家庭内で思わぬ熱源となっていることもしばしばです。複数の製品をチェックした限りでは、常時50℃を超える場合も珍しくありません。

 また気をつけたいのは、天井に固定するために天地を逆にした状態では、排熱効率が下がるためか、発熱量が増すケースがあることです。なかには60℃を超えるケースもあり、ハードウェアの寿命にも影響しかねません。天地を逆にして天井に取り付けるのではなく、壁面へのネジ止めで済ませられるようであれば、それに越したことはないようです。

常時稼働しているネットワークカメラはなかなかの曲者。設置の向きによっては60℃を超えることも
カメラ以外のネットワーク機器では、接続した家電への通電をスマホからオン・オフできるスマートプラグもかなりの熱を持ちます。一切ケーブルをつないでいない状態で40℃近くの温度をキープしていることも

<電気ポットや炊飯器>

 ここまでIT関連の製品を主に見てきましたが、発熱量の多さでいうと、調理家電や冷蔵庫などの生活家電にかなうものはありません。ただ別の製品もしくは手段で代替するのが難しいため、対策するにしても限界があるのが難点です。