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 夫の暴力から逃れてきたと主張した恵美容疑者だったが、それから約9年の間、新居での生活の実態はうかがい知れなかった。

「ここにちゃんと住み始めたのは1年ぐらい前から。お母さんはどちらかというと地味な感じ。3日前に会った時と同じ服を着ていることもあって金を使っている感じがしなかった。娘さんはそれなりに化粧をしていて、友達なのかきょうだいなのか、若い人が部屋を訪れることもしばしばありました」(同前)

恵美容疑者と愛香容疑者が2人で暮らしていた小倉北区の市営住宅の部屋 ©文藝春秋

 存在感のない親子だったが、ある時からことさら付き合いを避けるようになった。

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容疑者の夫を直撃すると…

「事件の直前に仕事を辞めたらしく、親子ともに部屋の外で姿を見なくなりました。パグを飼っていたので、散歩する娘さんとすれ違うこともありましたが、あからさまにこちらを避けるようで、変だなと思っていたところ、ある日の朝8時頃に警察官が10人ぐらいドタバタと家に入っていくのを見て一体何があったんだとびっくりしました。報道されるまで、そんなことをする人とは思いませんでしたから」(同前)

 夫の元を飛び出した岡村親子がどういう生活をしていたのかは、和美容疑者との接点を含め不明な部分が多い。事情を知っている可能性もある恵美容疑者の夫を自宅前で直撃したが、何も語ることなく玄関の戸は閉ざされた。

 ゆがんだ関係で結ばれ、凶行に走った容疑者たち。3人の口から事件の真相が明かされる日は来るか。

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 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks