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顔を殴り、逆さに吊り、猫用のケージに監禁…5歳児虐待の現場で起きていたこと

「3人は昨年3月の逮捕後、5月にも暴行と監禁容疑で再逮捕されています。2021年1月に歩夢くんをプラスチック製の雨水タンクに閉じ込めて蓋をし、タンクを転がしたり、叩いたりしていたほか、同年5月には、歩夢くんの顔を殴り、足を持って逆さ吊りにするといった暴行を加えたのち、猫用のケージに監禁していました。また、歩夢くんは亡くなる2日前も、2時間ほど断続的に顔を殴られたり、投げ飛ばされたりするなどの暴行を受けていたことが分かっています」(前出・記者)

石井陽子被告

 密室で常態化していた凄惨な虐待――。その片鱗は、2021年の夏、本庄市内のラーメン店でも目撃されていた。テーブル席の上座に石井と丹羽、丹羽の正面に歩夢くん、その隣に知香。丹羽が歩夢くんをネチネチと説教し、その様子を母の知香が無言で撮影していたのだ。大人3人は注文した料理をたいらげ、歩夢くんは説教が終わるまで1時間以上、料理に手をつけることができなかった。同様の光景が次の来店時にも繰り広げられ、3度目の来店で、見かねた店主が歩夢くんから名前と保育園を聞き出し、「子供が虐待されている可能性がある」として、保育園と市に通報。だが、歩夢くんが救われることはなく、最悪の事態が起きてしまった。

柿本被告と歩夢くん(柿本のフェイスブックより)

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「知香は人に流されやすい性格でした。逮捕のニュースを見て驚いたのですが、石井陽子は名前だけでなく年齢も偽っていました。丹羽のひとつ下だと言っていたので、21歳もサバを読んでいたんです。石井は一見、面倒見がよく、口が達者。丹羽や知香を洗脳してコントロールしていたんだと思います」(知香の別の知人)