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「選手を信じることが力になる」熱狂的ドラゴンズファンの歌姫・May'nからの熱いメッセージ

文春野球コラム ペナントレース2023

2023/10/10
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私が溝脇隼人選手を応援する理由

 球場にはできる限り行きます。関東の球場はスケジュールが急に空いたら当日券で行っちゃいます。一人のときは確実に外野席で、応援歌もチャンテも全部大声で歌います。「May’nさんですか?」と声をかけられたら、「イエーイ!」と答えます(笑)。球場に行けるかわからない日も一応カバンにはユニフォームとグッズを入れてあります。スタンドを青く染めたいからです。

 持ち歩くユニフォームは日によって変わりますが、多いのは溝脇隼人選手のビジターユニフォーム。溝脇選手を応援するようになったのは、立浪ドラゴンズ最初の東京ドーム開幕3連戦で劇的な決勝打を放ち、ヒーローインタビューを現地で見たときからです。私はこのとき、「野球ってこんなにドラマチックなスポーツなんだ!」と知りました。

 溝脇選手がヒーローインタビューで「つないで、つないで、一点ずつ取っていって、結果は僕が最後打てたんですけど……」と涙をこらえながら話しているのを見て、私は号泣してしまいました。野球はみんなでつないでいくスポーツなんだということに感動したのです。このときのヒーローインタビューは100回ぐらい繰り返し見ています(笑)。

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 私は選手の皆様に、最後まで野球を好きでい続けてほしいと思っています。たくさん辛いこともあるでしょうけど、最後までギラギラに野球を楽しんでほしい。だから、グラウンドで「野球してんなー!」と感じる選手を見ると、応援したくなってしまうのです。

 最近では打席に立った根尾選手の表情がギラギラしていて、心が震えました。高橋宏斗投手のマウンドでの気迫、普段は優しげな細川選手が打席で見せる集中力も大好きです。松山投手はギラギラの代名詞のような選手なので注目していたら、もう「注目」なんて言っていられないぐらい大活躍していますね。選手のギラギラはデータでは見られません。だから、なるべく自分の目で見て、選手のギラギラを浴びて感じたいのです。

©May'n

「自分を信じてくれている」と選手に感じてほしい

 辛い試合も多い中、「なんでそんなに楽しそうなの?」と言われることもあります。私も辛い負けのときは「無」になりますが、すぐに切り替えて次に行ける試合を探している自分に気づきます。こんなときだからこそ、選手に「私は応援してるよ!」とパワーを送りたいと思うのです。

 人生の色んな場面で、信じる気持ちを失った瞬間にできなくなってしまうことって、きっと多いと思っています。信じたからといって何でもできるわけではないですが、信じることをやめたら確実に生まれない何かがある。

 だからこそ、ファンは最後までチームと選手を信じてほしいですし、監督やコーチも選手を信じてあげてほしい。選手に「信じてるよ」と伝えてほしい。お互いに信じ合って、ポジティブな気持ちで満たされれば、チームは良い方向に変わっていく気がしています。

 私からひとつ要望を伝えるとしたら……負けた後もスタンドに挨拶してくれたら嬉しいです。私はファンとしてもチームの一員だと思いたいので、負けたことも「負けたね」「明日は頑張ろうね」と言い合って共有したいのです。

 特にビジターでは、球場にドラゴンズファンが少なくても、最後までファンはチームを信じて応援しています。いつの間にかいなくなってしまうのはとても寂しい! スタンドに挨拶してくれたら、ファンも嬉しくなるし、ますます応援に力が入るようになると思うのです!

 私たちファンにできることは、球場に行って選手に声援を送ること。スタンドを青に染めること。あとはグッズを買うこと、タオルを掲げること! 「好き」「信じてる」というポジティブなパワーを選手の皆様に届けること! 来季も力いっぱいスタンドから応援の声を上げ続けます!

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