「過去に色々ありましたが同率2位で本当に沢山の方にご支持していただきました‼️ 覚悟と責任を持って八街市を必ず変えます」

 そうSNSに綴ったのは、千葉・八街市の市議会議員選挙で初当選した後藤祐樹(37)。元モーニング娘。の”ゴマキ“こと後藤真希(37)の実弟だ。

「出馬表明の記者会見では、ゴマキからLINEで『何もできないかもしれないけど応援している』と連絡があったことを明かしていた。本人も10代の頃にダンスボーカルグループ『EEJUMP』のメンバーとして芸能界で活躍したが、引退後の2007年に強盗傷害等の罪で逮捕・起訴されたトラブルメーカー。

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 現在は更生しているとはいえ、当選は厳しいという見方が大半だった。しかし、蓋を開けてみたらまさかの圧勝。“悪名は無名に勝る”が証明される結果になった」(スポーツ紙記者)

 弟の初当選に祝福の声を送ったというゴマキ。しかし振り返れば、彼女の人生は祐樹の逮捕をきっかけに転落していったのだった。

弟の初当選に祝福の声を送ったという後藤真希 ©️時事通信社

『10年に一度の逸材』圧倒的な人気を誇るさなかに弟の逮捕

 13歳でモー娘。オーディションに合格した後藤は加入直後にセンターを務めた『LOVEマシーン』のヒットで一躍有名になった。

「つんく♂に『10年に1人の逸材』と絶賛されたゴマキは、ソロデビュー曲『愛のバカやろう』もオリコン初登場1位を獲得するなど圧倒的な人気を誇った。02年にモー娘。を卒業した後も歌手として活躍。2007年4月には総理官邸で開かれた中国・温家宝首相の歓迎夕食会に参加し、当時の内閣総理大臣・安倍晋三の前で歌唱を披露した」(芸能記者)

2002年モーニング娘時代 ©時事通信社

 そんな人気絶頂の最中に起こったのが、弟の逮捕だった。

「姉の後を追って14歳で芸能界入りした祐樹だが、キャバクラで未成年飲酒をしている場面が写真誌に報じられ、間もなく引退。鳶職や実家の手伝いをして働く裏で、恐喝などの悪事に手を染めていた。

 逮捕された事件では、警備員を殴打した上で銅線100万円相当を強奪し、転売。主犯格だったこともあり、懲役5年6カ月の実刑判決を受けた。このスキャンダルを受け、後藤は『ハロー!プロジェクト』を卒業。実質上の活動休止を余儀なくされた」(同前)

左からつんく、ゴマキ、安倍なつみ、松浦亜弥 ©️時事通信社

さらなる悲劇…母の遺体の第一発見者に

 08年にはエイベックスに移籍を発表。活動を再開させた彼女だったが、さらなる悲劇が襲う。

「2010年1月に、自宅の3階から母親が転落する事故が起きたのです。父は後藤が小学5年生の時にロッククライミング中の事故で亡くなっており、居酒屋を経営する母の女手一つで育てられた。遺体の第一発見者となってしまった彼女は、ショックのあまりしばらく口をきけない状態だったそうです。しかも当時、祐樹はまだ塀の中だった」(同前)