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サニバニ 何回かありますね。基本的に私が出るイベントは、理解のある人たちが集まるから民度が高いんだけど、たまに私の横に立って勃起させてる人とかいて。

 あと「写真お願いします」と言って、ついでに胸とかお尻を触ってきたり。だけど、私もイベントでは常に警戒してるから、離れて撮ったり、触れてくる人には「それはダメだよ」って注意するようにしています。

 海のときは、突然すぎて頭が真っ白になって。警察に連れて行こうと思ったけど、ショックすぎて行動できなくなっちゃうんですよね。

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 時間が経って思い出したら、ほんとにムカついてきて。直接言ってやりたいのに、近くにいないから言いようもないので、Instagramのストーリーでぶちまけて。いま、こうやって思い出してもムカつくし。

 こういうキャラクターや格好だから、触っていいって思ってる人もいて。

 

「芸術」としてのファッションと「エロ」は違う

ーーキャラや格好うんぬんの前に、いきなり他人の体には触りませんよね。

サニバニ 露出も多いし、派手な服も着るけど、私が着たい服を着てるだけであって、それが「触っていいよ」ってことにはなんないので。他人に私の体を触る権利はないし、「露出してるほうがおかしいんだよ」って声は意味わからないなって思います。

ーーそういう考えの人は多いですか。

サニバニ 多い気がします。私はアートだと考えて、こういった露出度の高い服を着たり、メイクしてるのに。

 前にクラブであったのが、私の体を見るなり「おっぱい、おっぱい」って連呼してくる人がいて。私は芸術として胸を強調した服を着てるのに、エロと直結する人がいて。

 女性が足や胸を出すことを、男性のためだと思っている男性が多いですよね。その思考回路が、鬼キモい。

 自分がその服を着ることでテンションが上がって、自分の中で一番かわいい自分でいられるようにってことで、ファッションとかメイクをやってるのに、それを「男を誘惑するためでしょ」とか「セックス好きなんでしょ」って捉えて言ってくるのは、鬼キモいし、ダサいなって思っちゃう。でもいっぱいいますよね、そういう人。

 

移動中は上着やワンピースを着用

ーーファッションは自分のものだと。

サニバニ ファッションは誰かのためではないし、自分のため。「もっと清楚な服とかシンプルな服を着たほうがいいよ」とか「そういう格好をやめたほうがモテるよ」とか言われることがあるけど、誰かにアドバイスされる筋合いはないし、自分がいいと思うから着てるんで。「あなたのためじゃないんだよ」って言いたい。