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父は赤井英和さん!「“浪速のロッキー2世”と言われて最初は嫌だったけど…」 赤井沙希(36)が語る、10年間のプロレス生活

赤井沙希さんインタビュー #1

genre : エンタメ, 芸能

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 プロレスラー、タレントとして活躍する赤井沙希さん(36)が、今年でプロレスデビュー10周年を迎える。もともと芸能活動していた彼女は、“赤井英和の娘”というレッテルに悩むなかでプロレスと出会い、母親の反対を押し切ってデビューを果たす。

 しかし当初、芸能界からプロレス業界に来た赤井さんを良く思わない人も多かったという。ファンからは「親の七光り」と言われ、他団体の選手からは嫌がらせを受けた。彼女はそんな苦難をどのように乗り越えてきたのだろうか? 本人に10年のプロレス生活を振り返ってもらった。(全3回の1回目/2回目に続く)

赤井沙希さん ©杉山秀樹/文藝春秋

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「飽き性」な性格なのにプロレスを10年続けられた理由

――今年8月18日でプロレスデビュー10周年を迎えます。

赤井 私はDDTにいたから、10年もプロレスラーを続けられたのだと思います。もしフリーのプロレスラーとして活動していたら、多分こんなに続いていなかった。これまでの選手生活の中で、もちろん嫌なこともたくさんあったし、DDTに不満を持ったこともありました。試合をしたいのに組んでもらえなかったときは、プリプリと怒ってしまったこともある。

 でも、DDTは私にとって仲間であり、家族なんです。だから、どんなに理不尽なことがあっても、DDT自体を嫌いになることはなかったし、辞めたいと思ったことは一度もありませんでした。

 

――赤井さんは、ご自身の性格を「飽き性」と表現されていたことがありました。それでも10年続けられたのは、DDTにいたからということですね。

赤井 そうなんです。私は飽き性だし、めちゃくちゃ面倒くさがり。自分のために何かをすることができない。でも、誰かのためなら頑張れるんですよ。なんかベビーフェイス(プロレス用語で善玉、正統派の意味)みたいなこと言ってますけど(笑)。

 だから大好きなDDTやファンのために、一生懸命になってプロレスに取り組めたんです。私が負けて「DDTだから弱いんだ」と言われないように強くなろうと思ったし、ファンの皆さんが胸を張って応援できるよう「強く、気高く、美しい」選手を目指してきました。