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デビュー10周年で“電撃引退”、父・赤井英和には伝えず…「パパに言わなあかんのかな」赤井沙希(36)が明かす、プロレス引退の真相

赤井沙希さんインタビュー #2

genre : エンタメ, 芸能

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 プロレスラー、タレントとして活躍する赤井沙希さん(36)が今年5月、プロレス引退を電撃発表した。今年は彼女のプロレスデビュー10周年。いったいなぜ、節目の年に現役引退を決めたのか。赤井さんに、プロレス引退を決めた理由や、引退に対する周囲の反応などを聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く)

赤井沙希さん ©杉山秀樹/文藝春秋

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プロレスデビュー10周年での電撃引退を決めた経緯

――今年11月12日の試合をもって、現役引退することを発表されました。なぜデビュー10周年という節目の年に引退を決めたのでしょうか。

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赤井 10年前にプロレスデビューしてから、「本格的に選手としてスタートした以上、辞めるときはフェードアウトするのではなく、きちんと『引退』という形にしよう」とずっと思っていました。勘違いしてほしくないんですけど、それは別にプロレスをやめたかったとかそういうことではなく、そうすることが選手としてのけじめだと考えていたので。

 とはいえ、それをいつにするのかはまったく頭になくて。そんな余裕がないくらい、プロレスに夢中になって走り抜けてきたから。

 ただ、8、9年目あたりから周りに「もうすぐ10周年だね」と言われるようになって、私の中で「10年というのは、けじめをつけるのにちょうどいい数字なのかもしれない」とフワッと意識するようになりました。でも、いざ10年目になっても、自分から「引退」という言葉を口にする勇気が持てなかった。

 

――ご自身の迷いを振り切るきっかけはあったのですか。

赤井 今年の初めに、DDTから「アメリカから2年契約の仕事の話が来ているけど、どうする?」と言われたんです。その仕事自体にはすごく興味があったけど、引き受けたら少なくとも2年は続けることになる。

 どうするべきか迷ったのですが、10年で区切りをつけたほうが自分のキャラにも合っていると思ったので、そのお仕事を断って、DDTに「10周年での引退を考えている」と伝えました。そこからどんどん話が進んでいって、5月に引退発表するという運びとなりました。