元V6で俳優の岡田准一(42)が、米国・ラスベガスで開かれたブラジリアン柔術の世界大会「ワールドマスター柔術選手権」に出場。元アイドルとは思えない健闘ぶりが話題になっている。
8月31日(日本時間9月1日)、1回戦で格上の相手を判定勝利で下した岡田は2回戦となる準々決勝でシード選手のアンドリュー・スティーブ・シラフタ(43)と対戦した。果敢に攻めるも、相手の締め技で一本負け。惜しくも準々決勝敗退となったが、世界ランク11位という戦績を残した。
「週刊文春」は今回、岡田に勝利したシラフタ選手の独占インタビューに成功。試合の様子や知られざる交流秘話を語ってもらった。
「一本勝ちできたのはラッキーでした。本当に難しかった」
シラフタ選手は岡田との対戦をこう振り返る。
「岡田は非常に熟練した選手であることは明らかでした。とてもオフェンスに強く、試合の序盤で彼の攻撃に対処するのに苦労しました。柔術では、相手が下にいてひっくり返して上になることを“スイープ”と呼びます。彼は私をスイープしようと非常に積極的で、攻撃から攻撃へと移りながら、足関節技を試みていました。彼の攻撃を防ぐのに多くの時間を費やすことになりました」
ブラジリアン柔術は、ブラジルで発展した柔道を起源とする格闘技の1種で、打撃技がなく、寝技が主なのが特徴だ。岡田が出場したのは、マスター3(41歳~45歳)茶帯ライトフェザー級(64kg)。茶帯は黒帯に次ぐ熟練者に与えられる帯色だ。
「岡田の攻撃に苦戦した」というシラフタ選手だが、最終的にはクロスチョークと呼ばれる技で勝利をおさめた。
「襟をつかんでクロスチョークをかけるときのことですが、彼のディフェンスが素晴らしく、技をかけるのが難しかったです。コーチは、私がクロスチョークを取ろうとしているのを見て、『それはうまくいかない。別のポジションに行け』とアドバイスしたくらいです。その直後、技を決め一本勝ちできたのはラッキーでした。本当に難しかった」