妻の元夫の“不審死”事件をめぐり、捜査への介入疑惑などが報じられてきた木原誠二官房副長官(53)。9月中旬にも予定される内閣改造で、岸田文雄首相が木原氏を留任させる方針を固めたことが、「週刊文春」の取材で分かった。

 木原氏をめぐっては、「週刊文春」7月13日号で、5年前に妻が殺人事件の重要参考人として警視庁から事情聴取されていたことが報じられた。その後、妻の取調官だった佐藤誠元警部補が実名告発を行い、木原氏が妻に「俺が手を回しておいたから」と語り掛けている場面を記録したドライブレコーダーの存在を証言するなど、異例の経過をたどってきた。

地元行事にも参加していないという ©時事通信社

「一連の報道を受けて、自民党内では『次の内閣改造で木原氏は外れるだろう』という見方が大勢でした。国民から疑いの目を向けられている木原氏を官邸内に置いておけば、支持率低下にもつながりかねない。その点、内閣改造のタイミングで交代させれば、『更迭』感も払拭できます」(自民党関係者)

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岸田首相は木原氏を留任させる方針

 だが、肝心の岸田首相は、木原事件について周囲に、

「全くシロだろ!」

 と語っているという。

 そんな中、内閣改造を目前に控え、驚くべき情報がもたらされた。

「岸田首相は木原氏を留任させる方針です。あらゆる政策の理論構築ができ、難題にぶち当たっても『全く問題ありません』とポジティブに語る木原氏は、首相がそばに置いておきたい存在。交代させれば、事件が理由と捉えられてしまう。“絶対に代えない”と意地になっているのでしょう」(官邸関係者)

8月、岸田首相とフィリピン財務相の面会に同席 ©時事通信社

 9月6日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」ならびに9月7日(木)発売の「週刊文春」では、木原氏の近況や、岸田首相が目論む旧統一教会の解散命令請求とその先に見据える解散総選挙、解散について自民党の森山裕選対委員長が「週刊文春」に語ったことなどについて、2ページにわたって詳報している。

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