2025年国際博覧会(万博)の大阪開催を目指して、国際アピールを続ける日本。永田町では、もう一つのアピール合戦が熱を帯びていた。
「博覧会国際事務局調査団が3月5日から5日間の日程で来日し、安倍晋三総理との面会や、会場予定地の現地視察を行いました。ロシアとアゼルバイジャンも手を挙げており、視察結果も踏まえ、11月に投票で開催地が決まります」(担当記者)
そんな中、6日には、調査団を迎え万博議員連盟総会が開かれた。議連会長の二階俊博自民党幹事長らの挨拶の後、真っ先に発言を求めたのが自民党の松川るい参院議員(47)。
「まず英語で話した後、韓国語、それをさらに英語で言い換えた後、最後はフランス語でも話していました。二階氏は驚いて何度も松川氏の方を振り向き、最後は拍手を送りました」(出席者)
皆が呆気にとられる中、負けじと手を挙げたのが、片山さつき氏(自民)。浮島とも子氏(公明)、石井苗子氏(維新)らも続いた。
「指名されると次々に、英語でスピーチしました。まるでスピーチコンテストのようでしたね」(同前)
語学力のアピールに成功した松川氏は大阪の四天王寺高、東大法学部を卒業後、1993年外務省に入省したキャリアの持ち主。2016年参院選で大阪選挙区から初当選した。外務官僚の夫との間に2人の子がいる。
「美人キャリア官僚として有名で、かつては彼女を巡り、官僚同士が殴り合いの喧嘩をしたとの伝説があります。以前、片山氏に怒鳴られたと報じられたこともありました」(外務省関係者)
松川氏に聞くと、
「議連の事務局次長として、しっかり大阪を売り込もうと発言しました。調査団長が韓国の外交官だったので韓国語でも挨拶しておこうと。私は韓国に3年赴任していたので、英語の次に得意ですね」
――ライバルは片山議員?
「私なんてペーペーです。何とも思われてませんよ(笑)」
一方、片山氏は、
「政調会長代理として経済産業が担当ですから、大阪がライフサイエンス企業の集積地ということを申し上げました。私は英語圏に住んだことはありませんし、英語に自信はありません。英語を話せたら票になるわけでもないですし」
片山氏と言えば佐藤ゆかり氏とのバトルが有名だが、新たなライバル登場?