「黙っていてもよかったんだけど、嘘つき呼ばわりされたり、金目当てと言われるのは嫌だった」
3月25日、米報道番組「60ミニッツ」でそう語り出したのは、ポルノ女優のストーミー・ダニエルズ氏(39)。
「かねてからトランプ大統領との不倫関係が報じられていましたが、本人が初めて口を開くというので、注目を集めました」(現地芸能記者)
ルイジアナ州の田舎町で貧しい家庭に育ったダニエルズ氏は、17歳でストリップダンサーとしてデビューした後、アダルト映画に出演。またたく間に人気を博した。
「近年は監督、脚本家としても活動して数々の賞を受賞するなど、米国のアダルト業界で最も成功した人物の一人です。そんな彼女が番組でトランプ氏との一夜を赤裸々に語ったのです」(同前)
彼女によると、トランプ氏と関係を持ったのは、06年7月、あるゴルフトーナメントに参加した際のこと。彼女はトランプのズボンを脱がせて四つん這いにさせると、「彼の顔が表紙の雑誌で尻を叩いてやった」という。
現地紙記者が指摘する。
「彼女がトランプ氏からのセクハラ被害を訴える他の告発者と異なるのは、『私一人で彼の部屋を訪れるというミスを犯したのだから仕方ないこと』と“被害者”ではないことを強調している点です。むしろ彼女が問題視しているのは、トランプ陣営の悪質な隠蔽工作の方なんです」
11年にトランプ氏との関係をメディアに語ろうとした際には、駐車場で見知らぬ男に声をかけられたという。
「男は『トランプ氏から手を引け』と言い、傍らにいた娘を指して、『お母さんの身に何かあったら、大変だ』と脅したそうです」(同前)
さらにダニエルズ氏は、米大統領選の直前に、トランプ氏の顧問弁護士、マイケル・コーエン氏から13万ドル(約1400万円)の口止め料を支払われたと語った。
「トランプ氏側の弁護士は、ダニエルズ氏が秘密保持契約を破ったとして損害賠償を求めていますが、ダニエルズ氏側は『契約書にはトランプ氏のサインがないので無効』と徹底抗戦の構え。最強の刺客となりそうです」(同前)
“春の嵐(=ストーム)”を前に、トランプ氏本人は沈黙。
ダメージは深刻そうだ。