9月7日、ジャニーズ事務所が記者会見を行い、新社長に就任する東山紀之(56)、社長を退任する藤島ジュリー景子氏(57)が出席した。

東山氏とジュリー氏(左はJohnny’s netより/右は©文藝春秋)

 東山新社長は会見でこう語り、ジャニーズ事務所の新たなスタートへの意気込みを語った。

「まずは喜多川氏の性加害を認め、ここで謝罪させていただきます。被害に遭われた方々、長きにわたり心身共につらい思いをさせたことを本当に申し訳なく思います。今後はこの事実に真摯に向き合うため、私は年内をもって、表舞台から引退します。今後は人生をかけてこの問題に取り組んでいく覚悟です」

ADVERTISEMENT

 だが、親族であるジュリー氏が経営陣として残ることで、ジャニー喜多川氏の性加害問題は今後もくすぶり続けることになる。

裁かれることのなかったジャニー氏

 今や国際問題になりつつあるジャニー氏の性加害問題。これまで「週刊文春」に証言したのは1970年代以降の被害者だった。だが、新たにジャニー氏がジャニーズ事務所を創業する前、1950年代に被害にあった人物も名乗り出ている。

 その人物とは、国民栄誉賞を受けた作曲家の服部良一氏を父に持つ、俳優の服部吉次氏(78)だ。アメリカで良一氏の知遇を得ていたジャニー氏は、19歳頃から服部家に出入りしていた。

若かりし頃のジャニー氏

 

「彼は大体、土日に遊びに来る。遅いから泊まっていこうかなという話になり、母親が気楽に『よっちゃん(吉次氏)のところがいいんじゃない?』と。彼も『よっちゃん、一緒に寝ようよ、肩揉んであげるよ』って」(吉次氏)

 吉次氏は当時小学2年生。2階の寝室で並んで寝ていると、ジャニー氏の手が伸びてきた。

「肩のマッサージから始まって、そこから手足をずっと揉んで、それで非常にスムーズにパンツの中に手が入ってきた。おちんちんを触られますから、こっちはまあ、びっくりしましたね。そこから発展して、彼が自分の口を使って、いわゆるオーラルセックスを始めた。後ろ(肛門)にもチャレンジしてきましたね。でも後ろは痛みを感じて、無理やり入ってこようとするから、どうしても拒否するかたちになった。その後に自分を慰めるような行為をしていた気配を感じました。それが最初の日です」