ほとんどの事例が保険業法に違反

 保険分野の企業法務に詳しい杉本拓也弁護士は、実際にあった場合、これらほとんどの事例が保険業法に違反すると話す。

「保険契約の意思がないのに申込みをさせるのは、作成契約といって保険業法上不適当な行為です。契約書の代理署名(承認)や、保険契約の締結を条件とした車の値引き行為の約束についても、保険業法上禁止されています。従業員間の保険契約数の売買・譲渡は、過度なノルマ設定があったことをうかがわせるものであり、上場企業として労務管理上の責任が問われかねません」

 ネクステージからは期限を過ぎても回答はなく、広報担当者から「回答を控えます」という電話があってから数分後の9月11日19時過ぎ、代表取締役社長の浜脇浩次氏(53)の辞任が突如として発表されたのだった――。

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11日に辞任した浜脇前社長(同社HPより)

 9月14日(木)発売の「週刊文春」、および13日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」では、16人の社員や元社員が次々と告発する、ネクステージにはびこる保険営業の不正の実態を詳報する。

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