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大切なのは「外とのつながりを絶やさないこと」
父との関係が悪化して心が崩れ、生活の崩壊へつながっていった母とともに過ごしてきたハミ山さんが今心がけていることは、外とのつながりを絶やさないようにすることだという。
「自分も親になり、子育ての難しさも実感するようになりました。育ちの偏っている自分が、母のようにならないためにはどうしたらいいのか常に自問自答しています。友人づきあいはもちろん、カウンセリングに通ったり、セラピーに行くなど、自分と子どもの生活や心の様子を外部の専門家に把握してもらえるようにしたり、外界とのつながりを作って自分と家族のケアをしておくことを心がけています。
世代を通じて家庭内の問題が繰り返されていく、世代間連鎖という言葉がありますが、母が子どもを支配し、怒鳴り散らすような激しい人になってしまったのは、母と同じように気性の荒かった祖母のせいかもしれないと思う時もあります。そして私自身もその流れの中にいるわけで、色々と勉強し、意識していきながらこれから日常を重ねていきたいと思っています」