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悪玉コレステロール対策に卵はOK、肉・乳製品は控えめに

道江 やっぱり女性はどうしてもコレステロール値が上がるんです、閉経後は。血中のLDLコレステロール値、いわゆる悪玉コレステロール値が高くなってしまう。でも、ずば抜けて高くなければそこまで気にすることもないんです。1㎗あたり180mgを超える場合は、食事療法で数値を下げる必要はあるんですが。

野宮 私、300ぐらいでした。ただ、悪玉コレステロール値が善玉の半分以下だったらそんなに心配しなくていいということで、あんまり気にしてないんです。ただ、すじことか魚卵が大好きなので(笑)。

松本 卵は気にしなくてもいい説、ありますよね。

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気になる卵について聞く松本孝美さん

道江 はい。昔は、卵は1日1個じゃなきゃいけない、魚卵はよくない、と言われていましたが、それらは血中のコレステロールに直に繫がらないことがわかってきていて。それより、飽和脂肪酸が血中コレステロール値を上げますから、動物性脂の摂取を控えることを考えたほうがいいんです。

渡辺 飽和脂肪酸ってどういうものに含まれているんですか? 肉以外には?

道江 動物性の食品に多く含まれているので、乳製品にも含まれています。牛乳、ヨーグルト、チーズ、バター。ほっといても結構摂れてしまうんです。ですから、タンパク質を大豆由来などの植物性からも摂ったほうがいい。植物性だと脂肪酸の種類が違うので、血中のコレステロール値が高くならないよう整えることができるんです。オリーブオイルに含まれているオレイン酸などがそうですよね。

野宮 動物性の中でも魚の脂はいいんですよね?

道江 はい。マグロやイワシ、サンマ、サバ、アジなど脂の多い魚には、オメガ3脂肪酸、いわゆるEPAやDHAといった必須脂肪酸が豊富に含まれていますし、悪玉コレステロールを減らし抑制する作用があります。でも、だからといって肉を食べないほうがいい、ということではなく、半々がちょうどいい。要はバランスです。肉を食べたら、次の日は魚や大豆製品、というのが理想なんですね。

野宮 ですよねえ。でも、夫と息子もいるから肉が多くなっちゃう(笑)。

渡辺 うちも。息子がスポーツをやってるからどうしても肉ばっかりで(笑)。