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「自分でも『近寄りたくねぇ』って思います」それでも過激改造をやめない“86ギャル”の“ピュアすぎる情熱”

「自分でも『近寄りたくねぇ』って思います」それでも過激改造をやめない“86ギャル”の“ピュアすぎる情熱”

エンジンビートは愛の鼓動 #2

2023/10/28
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「車が恋人」なんて言葉もあるけれど、大切な誰かと「好き」を共有できればサイコーだ! 恋に車に、人生を謳歌する車好き女子たちの素顔とは⁉

 今回は、「FUELFEST JAPAN 2023」出展者のなかから「くろちゃ」さんをご紹介。

TikTokがきっかけで86の虜になった「くろちゃ」さん

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「オートマの軽でいいじゃない」と言われても

 高校生の頃から86に乗りたくて、免許を取ってすぐにこの車を買いました。もともと車好きというわけではなかったんですけど、たまたま見ていたTikTokに86の動画が流れてきて。

 もう、見た瞬間に一目惚れでしたね。お尻のむっちりしたデザインに見とれながら、「免許取ったら絶対これに乗ろう」と決めていました。

青空の下で異様な存在感を放つライトパープルの86

 でも、最初は親から猛反対されたんですよ。「女の子なんだからオートマの軽でいいじゃない」と、マニュアル免許にすら反対されて。やっぱり危ないとか、壊れやすいみたいなイメージがあったんでしょうね。

 それでも一度、「見るだけだから」と車屋さんまで一緒に行くと、コロッと「なんだ、カッコいいじゃん!」と態度を変えて。ダメ元でしたけど、見事に作戦がハマったんです。

禍々しいラインを描くフェンダーまわり

 ただ、買った当時はほぼノーマルの状態だったので、さすがにこの色に塗り替えたときにはドン引きされましたね。友達からも「頭おかしいわ」とかめっちゃ言われて。私としてはただ、弄るなら人と被らないようにしたいと思っただけなんですが……。

 周りからの評判はさんざんですけど、子どもや外国人の方にはやたらとウケがいいんですよ。コンビニの駐車場で、幼稚園児くらいの子が「ママ見て、カッコいい」と指さしてきたり。やっぱり大人になると、「目立つことはよくない」みたいに考える人もいるので、子どもたちには「その純粋さを忘れないでくれ」と思いますね。

クォーターガラスにも空力パーツを装着し、仰々しいルックスに

 もはや原型がなくなりつつありますが、改造費はそんなにかかっていません。フリーターなので、どれだけ安く済ませられるかが勝負というか。ショップには出さず、車好きの彼氏に色々教えてもらいながら弄っています。

 彼氏との出会いも車がきっかけなので、デートも自然とドライブが中心になりますね。旅行先を決めるときも、運転して楽しい道があるかどうかをまず優先して。車なしのデートは考えられないですね。

周りから批判されても自分のスタイルを貫く

 この髪の毛は……彼氏がいきなりピンクに染めて、「お揃いにしようよ」と言ってきて。でも冷静に、この車にピンク頭が並んで乗っていたらヤバイですよね。自分でも「近寄りたくねぇ」って思いますもん。でも多分、またちょっとしたら車の色も髪の色も変わっているんじゃないかな。

「自分でも『近寄りたくねぇ』って思います」それでも過激改造をやめない“86ギャル”の“ピュアすぎる情熱”

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