――6億円当選時の年齢もひとつの要因でしょうか。ファイターズファンさんの御年ですと、あと数年で定年退職を迎えることになります。
ファイターズ そうですね。仮に定年まであと6年として、一生懸命働いても稼げるのは4000万~5000万円で、実際の手取りは3000万円程度になるのかな。
でもBIGに当選して、その20倍近いお金を手にすることができた。老後のお金の不安がなくなって、定年まで働くために使うはずだった時間を別のことに充ててもいいのかなと思えたんですよね。
6億円の管理術
――インタビューの前編では「6億円のうち、4億円ほど株式投資に充てた」と伺いました。
ファイターズ 株に4億と債券に1億円ほど使いましたが、その配当利回りが4~5%ありますから、年間で2000万ぐらい入ってくる計算です。当然浮き沈みのリスクがあるわけですが、とりあえず働かなくても生きていけるポートフォリオを作れたので、今は安心しています。
――なるほど……夢のような生活ですね。
ファイターズ 資産5億円以上の人を“超富裕層”と呼ぶらしいですが、そういう方々って、お金をきちんと管理していれば、黙っていても資産がどんどん増えていくものなんだなと思いました。とはいえ、まだ自分がそこに属しているとは、とても信じられないです(笑)。
あと、投資を始めて「そうなんだ!」と思ったのが、株の配当や売却益といった金融商品で儲けが出る場合には、約20%しか税金がかからない。だから配当金が2000万とすると、手取りが1600万円になるんですよね。まだまだ知らないことばかりなので、賢く運用するために勉強する日々です。
――仕事に未練はないですか。
ファイターズ 仕事が好きでしょうがない人とか若くて働き盛りの人だと、リタイア後に鬱っぽくなるとか孤独に苛まれるとかって聞きますが、今のところ私は楽しく生活させてもらっています(笑)。
6億円当選後の暮らしのリアル
――早期退職をした今、どんな生活を?
ファイターズ 退職して間がないこともあって、リズムもまだ安定してなくて。朝起きたら午前中は株の状況を見たり、ニュースを読んだりして過ごしています。
あとは最近、運動不足解消のためにジムに入会したんですよ。といっても月額3000円くらいで、普段着のまま運動できる気軽なやつです。なので、午後は妻と一緒にジムに行ってちょっとトレーニングするとか。
で、夕方、一緒にスーパーに買い物に行って夕飯を作って片付けて、みたいな感じです。
――ハイブランドの洋服を買うようになったとか、外食の回数が増えたとか、日常生活に変化はありませんか。