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 ところで、50円を追加すれば、かけそばのつゆをスープとして注文できることに気が付いたのだが、かつて有楽町店でよくやっていた食べ方「焼きそばのつけそば」を思い出した。これはそばつゆに焼きそばをつけて食べるという方法で、個人的には相当お気に入りだ。天ぷらそばの残ったつゆに焼きそばをひたして食べてみた。

焼きそばのつけそば

『これだ、この味だ。イケる』

食べていくうちに、ますます「後楽そば」の味の世界がよみがえってきて、不思議な気分だ。

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「後楽そば」を運営する(株)後楽本舗は板橋区に自社製麺工場を保有している。「後楽そば」以外にも、渋谷の「ラーメン王後楽本舗」や釜あげうどんの「澤乃井」、新橋の「岡山ラーメン後楽」などを展開している。店名に「後楽」と付くのは社長さんが岡山出身だからだと推測する。製麺に精通しているからこそ、そば・うどんと焼きそばを同時に提供できるのだと、すごく納得できた。

 

「後楽そば」は移転するたびにどんどんうまくなっているような気がする。「後楽そば」は、昭和47年に創業したそうだ。自分が駆け出しのサラリーマンだった昭和59年頃、店がまだ有楽町の東口のフルーツショップ「フルーツ百果園」の前にあった頃だが、毎日のように通っていた。スリランカ人のおじさんがいつも焼きそばを作っていて、鉄板に焼きそばが山のように盛られていた。注文が入ると、その山を崩してもう一度焼いて提供するのだ。自分が仕事で失敗しても、夕方に食べる「後楽そば」がいつも癒してくれた。新宿や田町にも店がありよく行った。

「後楽そば」のそばと焼きそばの歴史は私の記憶の中に断続的に残っているわけである。

 
INFORMATION

後楽そば

住所 東京都品川区東五反田1-26-6
営業時間 6:00~24:00
定休日 なし