中学校の同級生が語った小松の粗暴な一面
「怒っていなければ気さくで話しやすい奴でした。ただ、嫌いな先生や、叱ってくる先生の胸倉を掴んで殴りかかったり、先生の手をシャーペンで刺すなど粗暴な一面もあった。中学2年生の頃から急に学校に来なくなり、『小松が人を殺したらしい』という噂が一気に出回りました」
前出の新聞記事によると、少年院への送致を決定した宇都宮家裁の裁判長は小松について、こう断じている。
〈衝動統制力の欠如など深刻な問題点をうかがわせる〉〈時間をかけて専門家による系統的な矯正教育などを施す必要がある〉
その後、小松は社会復帰し、成人を迎えた。しかし、A氏はこう言う。
「小松は人を死なせたことを一切反省せず、まったく更生していません」
なぜそう言い切れるのか。実は小松はある時、A氏に被害者遺族宛の手紙の下書きを見せてきたことがある。
〈かっとなってやってしまった。殺すつもりはなかったし、僕は一生償っていきます〉
一見、誠意を持って反省しているように見える文面だ。しかし、小松はA氏にこう言ったという。
「こうやって反省の手紙を書くことで、今後の遺族からの見られ方が変わる。印象が良くなるんだよ」
そして、こう話していたという。
「俺に楯突くとこうなるんだ」「人生3年、棒に振っちゃったよ」「でも、結局そういうことをやってもすぐ(少年院から)出てこれるから」
A氏は絶句したという。
「人を1人死なせているのに反省どころか開き直っている。小松は殺人自体を“悪いこと”だと思っています。でもその理由は、他者の命を奪ってしまうからではありません。『人を殺したら捕まって自分が痛い目に遭うからやらない方がいい』と話していた。倫理観のカケラもない。更生を望めるような人間ではないのです」(A氏)