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《実はこの経緯について、ジャーナリストの桜井よしこ氏が昨年9月、ネット上の番組の対談で「安倍さんが『杉田さんはすばらしい』と言うので萩生田さん(光一党幹事長代行)が一生懸命にお誘いした」と語った。》
なるほどそういう状況があったのか。安倍氏、桜井氏、そして萩生田氏の名前も出てくる。
ちなみにこの記事が書かれた当時は、杉田氏が『新潮45』への寄稿で性的少数者(LGBTなど)を「生産性がない」と否定した問題の渦中であり、毎日新聞は杉田氏の経歴を検証していたのだ。
「首相の思いを代弁すれば…」
同時期の2018年7月28日の東京新聞には、杉田氏のような議員は「安倍首相におもねり、首相の思いを代弁すれば報奨があると期待している」「出世を目指す政治家たちにとり、差別発言を自制する理由はない」という識者の見立てが載っていた。
そして昨年7月。安倍氏銃撃事件をきっかけに旧統一教会問題がクローズアップされた。
《しかし、統一教会が2000年代はじめに特に盛んになった、フェミニズムや男女共同参画への反動(バックラッシュ)の動きの中の中心的な団体だったことに触れるメディアはほぼ皆無だった。》(『宗教右派とフェミニズム』)
世の中がバックラッシュに鈍いのをいいことに、杉田氏のような政治家が過激な言説、いや、差別発言すらまき散らして出世していく様子が見えてくる。ある一定の人にウケようという杉田氏の動きがわかる。