「無理やりキスをした」とLINEに…
しかし、笹川氏が送ったLINEはそれだけに留まらなかった。前述の東大阪市議選の手伝いの際、笹川氏が異様に興奮していた様子が複数の選対スタッフに目撃されていたという。そこで、笹川氏は翌9月23日朝8時16分、宮脇氏に対し、以下のようなLINEを送った。
〈だれかに聞かれたらこう答えようと思ってるけど、違うように答えて欲しいってのがあったら、なるべく早く指示ちょうだい!〉
つまり、第三者から「なぜそんなに興奮していたのか」などと聞かれた際、〈こう答えようと思ってる〉内容を伝えたのだ。
〈好きなん?→好きですよ笑〉
笹川氏による“想定問答”はこう続く。
〈二人はできてんの?→向こうに聞いてみてください笑〉
だが、2人が交際していた事実はない。さらに、笹川氏は次のようなLINEも宮脇氏に送っていた。
〈ちゅーはしたん?→酔った時に無理やりしました笑〉
このLINEの通りであれば、笹川氏は宮脇氏に対し、無理やりキスをしたことになる。
実際、維新関係者によれば、宮脇氏は当時、「無理やりキスをしつこく迫ってきて、気持ち悪かった」と洩らし、相当参っている様子だったという。
ハラスメント問題に詳しい法律事務所ナビアスの生田秀弁護士が指摘する。
「仮に被害者が抵抗するのを押さえつけてキスをしたような場合、刑法176条の強制わいせつ罪が成立する可能性があります」
宮脇氏に話を聞いた。
――無理やりキスを?
「コメントは控えさせて下さい」
――LINEに記録があるが。
「記録があるのは、その通りとしか……。すいません、これ以上は党本部にお願いします」
笹川氏に5月30日、事実関係の確認を求めたところ、大阪維新の会の創設者である橋下徹氏が代表を務める橋下綜合法律事務所の代理人弁護士を通じ、以下のように回答した。