1ページ目から読む
3/4ページ目
「馬主業の特殊性としては、競走馬の減価償却があります。競走馬は減価償却費として毎年徐々に費用化し、その耐用年数は4年と決められています。馬主の税金において、事業所得になるか雑所得になるかは、保有頭数や出走回数による判定などの条件によって判断されます」
この視点でみるとパープルパッチレーシングは事業所得として認められる基準をギリギリでキープしていると考えることができるとか。これは何を意味するのか?
「秋本氏は、競馬が趣味なのは確かでしょうが、この仕組みによるメリットを享受し、賄賂の隠れ蓑などとするために『組合馬主』制度を利用したのでは、という見方もできます」
馬主としての実力はいかに
なるほどそういう“使い方”も見えてくるのか。となると、馬主としての評価は?
「組合馬主を最低コストで維持しつつ、その制度を別のことに利用しているのだろうという印象です。ですので、『馬主としての評価』は、限りなくゼロだと考えて問題ありません」
なんとゼロ! さらに、
「所有馬については、パープルパッチレーシングの競走馬の落札価格は200~400万円程度なので、組合馬主の資格を維持するために最安クラスの馬を最低限保有しているレベルです」
つまり……?
「相馬眼とか血統をうんぬんできるレベルではありません」
そういうことなのかぁ……。再エネや競馬より、やはりおカネが一番大事ということ?