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ワイロ受領容疑で逮捕の秋本議員…疑惑の副業「馬主」としての実力とは?

2023/10/17
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『秋本議員、本業は馬主? サンデーサイレンス系で交配、レース調整も』(朝日新聞デジタル9月17日)

 この記事で気になったポイントを抜き出すと、

《秋本議員は、交配を行う生産牧場や競走馬にしつける育成牧場の手配、調教師の契約、競馬場や出走レースの選択などを1人で担った。北海道の牧場にも何度も出向いたという。》

《秋本議員は、22年10月には競りで2頭を購入。2頭の「母の父」はそれぞれ、世界的な名馬だったサンデーサイレンスとロックオブジブラルタルだった。》

《(筆者注:東京地検特捜部が)押収したメールで目立ったのは馬関連。検察関係者は「本業は馬主なのか?」とあきれた。》

私の野次馬心がうずいた

 いかがだろうか。検察関係者があきれたというのもわかる。ただ、ここまで報道されると逆に気になってしまうこともある。

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 秋本氏の馬を選ぶ「眼」は正しいのか? 所有馬の血統背景などの評価は? 今後、注目の所有馬はいるか?

 すいません、まさに野次馬です。というわけで編集部に協力してもらって「競馬関係者」に取材することができた。以下が関係者による秋本競馬への見立てである。

 まずは、秋本氏&塚脇氏の馬主組合「パープルパッチレーシング」の形態について。

「馬主にはおおまかに個人、法人、組合馬主の3種類があります。組合馬主というのは、3名以上10名以下が共同出資して馬主活動を行うというものです」

 その上で注目したいのは「馬主業の特殊性」だという。