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「警察!警察!警察呼んで!」と赤いシャツを振り回し…
目撃者が語る。
「『警察! 警察! 警察呼んで!』と何度も叫ぶ声が聞こえたので、見上げると年配の男性が赤いシャツを振り回していました。すぐに警察や救急車が駆けつけてあたりは騒然となっていました」
犯行グループも“無傷”では終わらなかった。
「実行役のうち2人は日本人、3人はモンゴル人。モンゴル人の1人は被害者の中国人男性の反撃に遭い、首をハサミで複数回刺されて死亡しました。その後、8月に犯行グループ8人のうち40代~50代の日本人の男4人が逮捕され、そのうち3人が強盗致傷容疑で起訴されています」(社会部記者)
警察が犯行グループの携帯電話を解析する中で犯行の指示役として浮上したのが、汪容疑者だった。
「警察は汪容疑者がいまだに怒羅権と関わっている可能性も含めて慎重に内偵を進めていました。逮捕当日には汪容疑者の関係先のスナックなどにも家宅捜索に入っています」(同前)
実際、汪容疑者は複数の容疑者と面識があったという。
「犯行グループの日本人のうち2人は今年、電動自転車のバッテリーを盗んだとして逮捕されている“盗みのプロ”です。いずれの容疑者も汪容疑者が幼少期を過ごした江戸川区やその近隣の町で暮らしており、地元のつながりで犯行グループが結成され、その“ボス”が汪容疑者だったとみられています。その一方で、20代や30代の怒羅権のメンバーは犯行グループにはおらず、怒羅権に汪容疑者が及ぼす力が弱まっているのではないかと見立てている警察関係者もいます」(同前)