人間を生きたまま燃やし、チェーンソーで切断した凶悪犯が最期に残した言葉とは……。戦争責任者、テロリスト、大量殺人鬼など、大罪を犯し死刑判決を下された古今東西238人が死を前に残した台詞、辞世の句、遺書などから印象的な文言を集めた1冊『死刑囚238人 最期の言葉』より一部抜粋してお届けする。(全2回の2回目/前編を読む)

世紀末に現れた凶悪犯が最期に残した言葉とは……。写真はイメージ ©getty

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命乞いをした犯人

【ドラム缶女性焼殺事件 川村幸也】

「人になんと言われても、もう少し生きたいのです。」

 

死刑確定:2006年6月9日

執行:2009年1月29日(享年44)

処刑地:名古屋拘置所

 2000年4月4日、愛知県名古屋市の中古車販売業・川村幸也(当時36歳)と同従業員・佐藤哲也(後述)は仲間4人と、約束手形金の支払いに応じなかった喫茶店経営の男性(同56歳)を角材で襲い、約2週間のけがを負わせた。

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 経営者は逃げのびたものの、男性の妻(同64歳)と、妻の妹(同59歳)を乗用車ごと拉致し現金2万4千円を強奪。その後、犯人グループは愛知県瀬戸市の山林で2人をドラム缶に押し込み、生きたままガソリンをかけて焼殺し、遺体をチェーンソーなどで切断、山中に放棄した。

 強盗殺人、死体損壊・死体遺棄などで逮捕・起訴された彼らのうち主犯格の川村と佐藤に死刑が確定(他4人は有期刑から無期懲役)。