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 上の文言は2008年に実施された死刑囚へのアンケートへの川村の回答(2009年1月12日付け)で、「死刑を受け入れても、生きたいと思うことは別」と、この期に及んで命乞いした。刑執行は、それから17日後のことである。

もう1人の主犯が残した言葉

【ドラム缶女性焼殺事件 佐藤哲也】

「今は執行を待つ時間に何かできることがあればと考えつつ生活しております。」

 

死刑確定:2006年6月9日

執行:2009年1月29日(享年39)

処刑地:名古屋拘置所

 川村とともに主犯格として残虐な事件を起こした佐藤は、暴力団組員の父親を極端に恐れていた。事件のきっかけとなった約束手形の一件も、父親が経営するヤミ金から喫茶店経営の男性に振り出されたもので、この回収を任されていた佐藤は成功しなければ、自分に身の危険が及ぶとさえ考えていたらしい。

写真はイメージ ©getty

 公判で「殺害は計画的ではない」と主張したものの、最高裁はこれを一蹴、「計画的犯行で動機に酌量の余地はない。何の落度もない2人を生きたままドラム缶に押し込み、焼き殺したと殺害方法は冷酷非情で残虐。積極的にかかわった責任は際立って重く、遺族らの被害感情などに照らすと、死刑はやむを得ない」と極刑を宣告した。

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 上の文言は、もう一人の主犯である川村と同じ2008年実施のアンケートに対する回答で、「私のような犯罪者に声をかけてくださりありがとうございます」と、近く執行されるであろう死刑を受け止める覚悟を綴っていた。