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「静かな大虐殺」が起きた実際の地を訪れて…ディカプリオの役を“FBI捜査官”から別の人物に変更した理由とは

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』マーティン・スコセッシ監督インタビュー

2023/10/28
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ディカプリオと監督は30歳以上も年が離れているが…

 デ・ニーロとディカプリオはスコセッシ映画の常連だが、この3人が揃うのは初めてのことだ。

「デ・ニーロとはティーンの頃からの関係だ。お互いの古い友人も知っている。70年代、私たちは、いろんなことを一緒に試した。俳優が力を持ちすぎて映画をハイジャックしてしまうことはよくあるが、彼は力を持ってもそれをしたことがない。私たちの間には強い信頼がある。

 そんな彼が、ある時、『ボーイズ・ライフ』で共演した子役を軽く勧めてきた。それがレオだよ。彼が誰かを推薦することなんて滅多にないのに。それから何年かして、私は『ギャング・オブ・ニューヨーク』にレオを起用した。次に『アビエイター』でも組むと本当に私たちは意気投合し、『ディパーテッド』で真の絆ができた。30歳以上も年齢が離れているにもかかわらず、私たちの好みはとても似ているんだ」

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画像提供: Apple TV+

 ディカプリオとは、次にセオドア・ルーズベルトの伝記映画でも組むことになっている。そこに、デ・ニーロにとっても素晴らしい役はあるだろうか。この特別な3人組の復活がまたあることを、映画ファンは心待ちにしている。

INFORMATION

『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』10月20日(金)より世界同時劇場公開。

 本作は、実話をもとに、アーネスト・バークハート(レオナルド・ディカプリオ)とモーリー・カイル(リリー・グラッドストーン)の間の思いもよらないロマンスを通して描かれる、

 真実の愛と残酷な裏切りが交錯する西部劇でありサスペンス超大作。ロバート・デ・ニーロとジェシー・プレモンス共演、マーティン・スコセッシが監督を務め、原作はデイヴィッド・グランのベストセラー、マーティン・スコセッシはエリック・ロスとともに脚本を手がける。

◆監督:マーティン・スコセッシ

◆キャスト:レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、ジェシー・プレモンス、リリー・グラッドストーン、タントゥー・カーディナル、カーラ・ジェイド・マイヤーズ、ジャネー・コリンズ、ジリアン・ディオン、ウィリアム・ベルー、ルイス・キャンセルミ、タタンカ・ミーンズ、マイケル・アボット・ジュニア、パット・ヒーリー、スコット・シェパート、ジェイソン・イズベル、スターギル・シンプソン

◆脚本:エリック・ロス、マーティン・スコセッシ

◆プロデューサー:マーティン・スコセッシ、ダン・フリードキン、ブラッドリー・トーマス、ダニエル・ルピ

◆エグゼクティブプロデューサー:レオナルド・ディカプリオ、リック・ヨーン、アダム・ソマー、マリアン・バウアー、リサ・フレチェット、ジョン・アトウッド、シェイ・カマー、ニールス・ジュール

「静かな大虐殺」が起きた実際の地を訪れて…ディカプリオの役を“FBI捜査官”から別の人物に変更した理由とは

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